「エブリーはどんな会社?」エンジニアに聞いてみた(後編)

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エブリーのエンジニアチームへのインタビュー、後編をお届けします。前編では、入社の動機や会社全体・チームへの印象などを語ってもらいました。今回は『DELISH KITCHEN』アプリがどんなふうに作られているかなど、技術的な話を掘り下げて聞いてみます。


(写真左)堀田 敏史:大手インターネット企業でソーシャルゲームの開発・運営や、介護老人ホームのクチコミサービスとニュースメディアの運営などをした後、独立。個人事業主として複数企業のサポートをする中でエブリーに出会い、本格的にアプリを作り出すタイミングで正社員に。

(写真中央)白倉 悠祐:大手ゲームメーカーでアミューズメント機器の開発やグラフィックなどを担当した後、大手インターネット企業に転職。UnityエンジニアとしてアプリのUI開発やゲーム運用、サーバーエンジニアを経験。サーバーエンジニアとしてのキャリアを広げるため外資系ゲーム会社へ転職後、堀田さんの誘いでエブリーに入社。

(写真右)今井 啓介:動画の生放送サービスでAndroid・ウェブ開発などを2年間経験し、エブリーに入社。エンジニアチーム最年少。




ー 『DELISH KITCHEN』とはどのようなアプリですか?

白倉:ひとことで言うなら、レシピが動画で見られるアプリ!

堀田:従来の「検索してレシピを見つける」形とは差別化して、「探す前に出会う」というコンセプトを大事にして作っているアプリです。だから、アプリを起動したら、まずは今日のオススメがバーンと出てくる。もしそのおすすめがユーザーさんに刺さらなかったとしても、テーマを決めて特集を組んだものを用意して、その中で出会ってもらえるようにする。そんなふうに、ユーザーさんが検索する前に気になるレシピに出会える設計にしています。そして、動画ならではの良さを最大限に活かせるように、全画面で見られたりとか、下にスクロールしたら手順ごとに細かく動画が見られるなどの工夫をしています。

今井:ちゃんと動画通りに料理が作れるアプリ。世の中に出回っている料理動画の中には、実際には動画と同じように作れないものも多いんですけど、『DELISH KITCHEN』の場合はSNSで流している短い動画でも、きちんと作れる。そしてアプリでは手順ごとにも動画を見ることができるので、誰でも必ず上手に作れます。それが『DELISH KITCHEN』のいちばん大切なところだし、レシピ制作チームもアプリ開発チームも、全員意識していることです。それがリリース1ヶ月で100万DLを達成することができたいちばんの理由だと思うし、ユーザーさんにも受け入れられているところだと思っています。『DELISH KITCHEN』のおかげで料理が楽しくなったとか、好きになったとか、そんな人がどんどん増えていったら嬉しいです。

 

ー どのような流れでアプリ開発をしているのですか? 

堀田:エンジニアが中心となって開発を進めています。エブリーでは、エンジニアはトップダウンで言われたことをやるというわけでは全然なくて、エンジニア自身が『DELISH KITCHEN』アプリのサービスの大事なところやコンセプトを意識して、どういう機能を作ってユーザーさんに情報を届けたら良いのかを考えます。アプリのリリース後も、僕たちがユーザーさんの反応を見て、日々改善案を考えて実装しています。

エブリーは、エンジニアチームだけじゃなくて社内コミュニケーションもフルオープン。KPI数値や営業結果など、良い結果が出ると会社のみんなで喜びを共有できるんです。エンジニアチームは、営業やマーケティングからの情報もアプリにフィードバックしています。

ー エンジニアの技術はどんなふうに共有されていますか?

堀田:SlackのTLチャットが多いかな。

今井:そうですね。エブリーでは、社員は全員TLチャットを持っていて、そこに面白いと思った記事なんかを自由にどんどん貼り付けるみたいなことをやっているんですよ。僕たちの間ではそこで技術共有することが多いです。

 

ー 開発言語は何を使っていますか?

今井:iOSに関してはSwiftでがっつり作っています。XcodeとSwiftの組み合わせ。最近だとそれ一択かな。特に設計手法にこだわりは無いんですけど、Androidのほうは少し特殊でKotlinっていう新しい言語で、しかもフルKotlinで書いています。

堀田:こんなにたくさんのユーザーさんに使われているフルKotlinのアプリって、他に無いんじゃないかな。

今井:そうかもしれないですね。すごく新しいことをやらせてもらっていると思います。実際、Kotlinて良い言語ですよ。アンドロイドってアプリが落ちやすいですけど、それが本当に落ちないんです。記述量もJavaに比べて少ないから開発スピードも早い。

白倉:サーバーではGo言語を使っています。Go言語はこれまで使ったことはなかったんですけど、書き方のルールが結構決まっているのですぐに慣れることができました。

堀田:言語もそうだし、その他の技術に関しても、新しい機能が入ったらすぐに試してみようとか、他の会社でこういう動きがあったからうちもやってみようとか、そんなふうに新しいことに素早くトライできる環境なので、それが自分の成長にも繋がっていますね。

 

ー サーバーはどのような構成になっていますか?

白倉:サーバーはAWSを使っています。動画のサービスなのでS3に動画を格納していたり、動画の配信用にCloudFrontを使ったりしています。また、配信用に動画をコンバートするのにはElastic Transcoderを使用しています。ディレクターが動画を入稿すると、自動でコンバートされてCloudFrontまでアップされる仕組みになっています。


ー アプリをリリースした後、実際のユーザーさんの反応を見てどう感じましたか? 

今井:ユーザーさんの反応は、おかげさまですごく良いです!僕らのサービスって、UI・UX的な点ではかなり特殊というか、あまり前例が無いと思うんですよ。全画面の動画再生で下にスワイプしたら詳細があって、横にスワイプしたら次の動画が見れて…とか。僕らエンジニアにとってもチャレンジだったので、リリース前は不安でした。もともとFacebookのファンが140万人(アプリリリース当時)もいる上でのアプリリリースだったので、その人達に受け入れてもらえるのかも心配だったし。だから、リリースして良いレビューがたくさんもらえた時は本当に嬉しかったですね。コンセプト面でも技術面でも、僕らがやろうとしていたことは間違っていなかったんだなと自信がつきました。

ー 仕事のやりがいを感じるのはどんな点ですか? 

今井:まだ創業1年ちょっとの会社なので、自分の頭で考えて積極的に行動していかないといけない。そういう良くも悪くも「自分のやることがすべて」なところ。責任重大だけど、裁量が大きいからやりがいがあります。

白倉:想定していたよりもすごく早いスピードでユーザーさんが増えたので、サーバーエンジニアとしては腕の見せ所というか。今もどんどんユーザーさんが増えているので、やりがいがありますよね。

 

ー エンジニアチームのこれからの課題は何ですか? 

堀田:まだ『DELISH KITCHEN』のアプリをリリースしたばかりですが、これからそれをもっとパワーアップさせていきたいですし、さらにエブリーには『DELISH KITCHEN』以外にも動画メディアがありますからね。他のメディアにもアプリを作ることになったら、やらなければならないことは山のようにあります。プロダクトだけではなく横断的に分析する必要が出てくるし、コンテンツ入稿の管理ツールだったりとか、普段のコンテンツ作成だったりとか、分析フローを効率化するためのツールなんかも必要。そんなわけで、僕らは今すごく新しい仲間を求めています。やらなければならないことがたくさんあるから、いろんなタイプのエンジニアが活躍できるチャンスがあります。

 

ー これからどのようなサービスをつくりたいですか?

堀田:「料理をする人はみんな『DELISH KITCHEN』を使っている」というくらい存在感のあるサービスにしたい。今は、ユーザーさんに届ける手段の優先順位みたいなのでアプリを作っていますけど、必ずしもアプリではなくても良いと思っています。料理をする人全てが「『DELISH KITCHEN』を見よう」と思ってくれるようになったら嬉しいですね。

今井:国内で一番使われるレシピサービスにしたいです!

白倉:『DELISH KITCHEN』は、日本でごく自然に使われるサービスにしたいですね。「料理するならとりあえず『DELISH KITCHEN』」という世の中にしたい。エブリーにある他のメディアでも、同じように存在感のあるサービスを作りたいです。




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