
株式会社エブリーが運営する、ビジネスパーソン向け動画メディア『TIMELINE』は、博報堂DYグループのECプロフェッショナル集団「HAKUHODO EC+」と連携。地域事業者や自治体のEC課題解決に取り組む「地域DXソリューション」チームと共に、新たなソリューション〈地域産品グロース〉 ソリューションをリリースしました。 このソリューションのパートナーであるHAKUHODO EC+のお二人とTIMELINEカンパニー長の山際、リーダーの高戸から〈地域産品グロース〉 ソリューションの概要や今後の可能性、地域支援にかける思いなどについて語っていただきました。
(写真左から)
桑嶋 剛史氏
HAKUHODO EC+ ビジネスコンサルタント/地域DXソリューション リーダー
博報堂 コマースコンサルティング局
コマースマーケティング部 イノベーションプラニングディレクター
山際 健太
エブリー 執行役員
TIMELINEカンパニー カンパニー長
井上 拓也氏
HAKUHODO EC+ コンサルタント
博報堂 コマースコンサルティング局 マーケティングプラナー
高戸 佳祐
エブリー TIMELINEカンパニー
マーケティングソリューションズ事業部 ストラテジックプランニンググループリーダー
TIMELINE×HAKUHODO EC+、地域産品を全国へ
山際:『TIMELINE』では、動画メディア運営、クラウドファンディング、インフルエンサーマーケティングの3つの事業で、地域に特化した動画制作や事業者支援を行ってきました。全国各地を訪れ、人や土地、ものの魅力をお伝えするドキュメンタリーを制作。そしてその動画を通じて、事業者と視聴者を結び、クラウドファンディングとして事業者の成長を支援しています。
今回「HAKUHODO EC+」との協業により、〈地域産品グロース〉ソリューションを提供する運びとなりました。この協業を通じて、地域産品の魅力を最大化し、全国の消費者へ届ける支援を強化します。
TIMELINE 山際
桑嶋:HAKUHODO EC+では、全国の地域の産業支援にフォーカスした「地域DXソリューション」を開発し、多くの事業者や自治体に提供してきました。これまで開発してきたソリューションの数は10以上にのぼります。
地域産品のグロースを目指す取り組みは、
[1] ブランドづくり
[2] コンテンツづくり
[3] 売り上げづくり
[4] 事業運営
の4つのフェーズに大きく分けることができます。
今回の〈地域産品グロース〉ソリューションにおいて、HAKUHODO EC+では、このうち最初の「ブランドづくり」、すなわち商品開発、デザイン、ネーミングなどのフェーズと、ECの継続的な取り組みや広告展開などを支援する「事業運営」を担当します。
その後TIMELINEにて、ブランドを世の中に広める「コンテンツづくり」と発信、そしてクラウドファンディングの手法を用いた「売り上げづくり」を担います。コンテンツとクラウドファンディングによってブランドのエンジンに火をつけ、短期間でブランドを大きく前に進めることができる。それがエブリーのサービスの力であると考えています。
株式会社博報堂 桑嶋氏
「応援の力」でブランドを大きく前へ
高戸:短期間でブランドを大きく前に進めるため、TIMELINEでは知名度の高いタレントを起用し、ファンの「推し」の力を活用して地域を応援する取り組みも積極的に行っています。「推し」とクラウドファンディングはいずれも何かを「応援する」行為。とても相性がよく、これまでもアイドルグループとのコラボレーションによるクラウドファンディングプロジェクトなどで大きな成果を出してきました。
また、本編動画に加え、縦型ショート動画をSNSで配信することで、視聴者との接点を増やし、本編への流入を促進する施策にも注力しています。動画の中の様々な場面を短尺で発信することで、そこに興味をもった視聴者が本編を見てくれるという流れを作っています。
TIMELINE 高戸
山際:また、コンテンツ制作においては、その土地や人の魅力を深く理解し、世界観や文脈などをしっかり汲み取って表現することを大事にしています。 過去に実施したクラウドファンディングプロジェクトでは、地域の事業者から「“生産の息づかい”を伝えていただきありがとうございます」と言われたこともありました。
地域の取り組みの背景やストーリーを丁寧に描いたコンテンツをつくる。そしてそのコンテンツを軸にクラウドファンディングを推進し、全国から応援者を募る。それが、僕たちが得意とする方法です。コンテンツに地域特有の文化、歴史、人を織り込むことで、視聴者の地域への関心を高め、「応援したい」という気持ちを醸成することを目指しています。
協業による成果
井上:HAKUHODO EC+とTIMELINEの協業は、実は既に成果を上げています。地域の酒造会社とのプロジェクトでは、「コンテンツ×クラウドファンディング」の力でECでの販売数を大きく伸ばしました。
以前からHAKUHODO EC+が商品開発やECサイトの構築・運用、プロモーションなどの支援をしてきた案件ですが、TIMELINEとコラボを行い、タレントを起用したコンテンツとクラウドファンディングを行うことによって、より大きな成果を得ることができました。
さらに、HAKUHODO EC+とTIMELINEの協業は、地域企業にとどまらず、大手企業への支援でも成果を上げています。人気声優ファンの「推し」の力を活用した事例も生まれており、〈地域産品グロース〉ソリューションには「地域」を超えた可能性があると感じています。
株式会社博報堂 井上氏
TIMELINE×HAKUHODO EC+〈地域産品グロース〉ソリューションにかける思い
高戸:私たちはこれまで、タレントのファンの「推し」の力を活用する取り組みを複数行ってきましたが、今後は、私たちが支援する地域自体を「推す」人を増やしていくことが、より重要だと考えています。「推し活」の力で地域の魅力が発信され、地域の成長に繋がる未来を、実現していきたいと思っています。
井上:ECのノウハウ、動画コンテンツ、クラウドファンディング、推し活、SNSなど、様々な要素を組み合わせて地域の事業者の取り組みを全国に広げていくことは、その地域の方々だけではなく全国の生活者にとっても大きなメリットがあると思います。地域の情報を知り、地域の産品を体験することは、人生をより豊かにするものだと考えているからです。TIMELINEの皆さんとの協業に引き続き注力しながら、地域と全国をつなぐ活動をこれからも続けていきたいです。
TIMELINE 高戸、株式会社博報堂 井上氏
山際:著名なタレントとコラボすることの意義の1つは、クラウドファンディングの「瞬間風速」を上げられる点にあります。一方、これまではどうしても取り組みが単発になってしまったり、年に1回程度になることもありました。
しかし、HAKUHODO EC+の皆さんと協業することで、より長期的なプロジェクトにすることができ、クライアント企業にとって大きなメリットになるはずです。地域の事業者を継続的に支援し、地域にこれまで以上に貢献していきたいと考えています。
桑嶋:この2年間、地域DXソリューションを提供して地域事業者を支援する中で感じてきたことも、まさに「継続性が大切」ということです。地域の産品の魅力を広く世の中に伝え、売り上げを伸ばし、長期的な成長につなげていくこと。単発の取り組みに終わらせないこと。それが何よりも重要だと考えています。
継続的な取り組みのためには、初動時に確かな実績を出すことでクライアントからの信頼を獲得すること、そして事業を長期的に支援する体制をつくることが必須です。地域の魅力的な産品を広め、販売を加速させるため、TIMELINEの力で「初速」を生み出す。そして、HAKUHODO EC+が得意とする継続的な事業サポートによって、販売を伸ばし続けるための燃料を投下しながらどんどん事業を前に進めていく。そんな支援をこれからも続けていきたいと思っています。
TIMELINE 山際、株式会社博報堂 桑嶋氏
▼〈地域産品グロース〉ソリューションに関するお問い合わせはこちら
https://solution.timeline-media.jp/contact
「TIMELINE」について
「知的好奇心を刺激し、あなたの人生にきっかけを届ける」ビジネスパーソン向け動画メディア。日本各地で自らの道を生きる人々を取材し、そのストーリーや想いをドキュメンタリータッチで描く動画を制作しています。FacebookやYouTubeなどの各SNSでご覧いただけるのに加え、ウェブメディアではディレクターの視点を混じえた記事も配信しています。
『TIMELINE』へのアクセス方法
■WEB:https://story.timeline-media.jp/
■SNS
・Facebook:https://www.facebook.com/TimelineNews.tv/
・YouTube:https://www.youtube.com/@TIMELINE_official
・X(旧Twitter):https://twitter.com/TimelineNews_tv
『TIMELINE クラウドファンディング』について
ビジネスパーソン向け動画メディア『TIMELINE』の運営チームがお届けする購入型クラウドファンディングサイトです。
日本には、優れた技術やものづくりへの情熱がありながら、会社や商品の認知拡大に課題感をもつ企業が多く存在します。こうした課題に対して、動画で商品の背景にあるストーリーを知っていただき、さらにクラウドファンディングでここでしか買えない商品を手にとることができる機会を提供しています。また、生産者の皆さんにとっても、イニシャルコストなく実施でき、新商品を創造していくための新たな手段として活用いただけると考えております。
『TIMELINE クラウドファンディング』へのアクセス方法
■WEB:https://timeline-media.jp/
「地域DXソリューション」について
「地域DXソリューション」は、「HAKUHODO EC+」のメンバーである博報堂DYグループの、博報堂・博報堂プロダクツ・セレブリックス・ソウルドアウト・SO Technologies・Hakuhodo DY ONE各社が一体となって企画・運営を行います。各社の地域に即した課題解決力や運用支援などの専門スキル、ノウハウを活かすことで、地方自治体・事業者のECを軸にした販促強化やDXスキルアップを行うことが可能です。
「HAKUHODO EC+」について
「HAKUHODO EC+」は、博報堂DYグループ内各社および協⼒会社のナレッジやスキルを集約し、ECを起点とした企業のさまざまな価値創造DXの推進をワンストップでサポートするために、EC領域に特化した博報堂DYグループ横断型プロジェクトです。新しいコマース、新しいECの可能性をいち早くキャッチし、市場分析・課題発⾒・戦略構想からシステム開発・EC サイト構築、実装・集客・CRM、さらにはフルフィルメントやコンタクトセンター等の運⽤にいたるまで、あらゆるバリューチェーンにおいて企業のマーケティングDX・事業成⻑をフルファネルで⽀援します。
https://www.hakuhodo.co.jp/ecplus