CTOである梶原が、開発本部メンバーにインタビューしていくこのシリーズ。エブリーのコアコンピタンスのひとつである「テクノロジー」を担うエンジニアメンバーに、今までのキャリアやエブリーでのやりがいなど詳しく聞いていきます。
梶原:齊藤さんがエンジニアになろうと思ったきっかけは何でしたか?
齊藤:小学生の頃、家では父親がパソコンを使ってゲームをやっていたこともあって、早い段階からキーボードに慣れていたり、小さい頃からパソコンが身近にある環境だったんですよね。中学時代には、DTMが流行っていて打ち込みの音楽にハマりました。そこから機械に何かをやらせる楽しさというのを覚えたんですよ。DTMで有名な小室哲哉さんや浅倉大介さんも自らシンセサイザーのプログラミングをしていることを知り、そんな世界もあるんだなと興味を持ちました。
大学は商学科でシステム経営を学んでいました。その中でプログラムの授業も専攻していて、自分がプログラミングが得意なのかもと思い始めます。その後大学院に進学し、インターンで通っていた会社でガラケー向けのサービスを作り、プログラミングでサービスを作ることの面白さを知ったことをきっかけにエンジニアとしてサービスを提供することを考え始めましたね。
梶原:その後、社会人としてのキャリアはどこでスタートしたんですか?
齊藤:当時Web2.0という言葉が流行していて、GoogleMapやMyspaceなどが注目を集めていたのですが、私自身のWebへの考え方もガラッと変わったんですよね。そういったこともあって、自分でもWebサービスを提供したいと思っていたのですが、関西だと情報が入ってくるのが遅いと感じていていました。業界の主要な人たちは東京に集まっているので、このまま関西にいたのでは名をあげることができないまま埋もれてしまうと思ったんですよね。
どこかのタイミングで東京に出ていきたいと考えていた時に、グリー株式会社(以下、グリー)のCTOの藤本さんに会って話してみたいというミーハーな気持ちで上京して面接を受けました。有難いことに内定をもらうことが出来て、そこからバタバタと東京に出てきて2007年、グリーに入社します。
梶原:グリーではSNSやソーシャルゲームも担当していましたよね?
齊藤:そうですね。もともとSNSに興味を持っていたこともあり、入社して1年くらいはSNSの会員数獲得の施策などを担当していましたね。その後、エブリーのCEOにもなる大成さんに声をかけてもらって、ソーシャルゲームのチームへ異動します。「釣り★スタ」や「ドリランド」「モンプラ」などの内製ブラウザゲームの開発に関わっていました。
梶原:齊藤さんは何でもできるエンジニアとして信頼されてましたよね。大成さんとキュレーション型メディアECサービスの運営もしてましたよね?
齊藤:グリーの最後に、グルメに特化したキュレーション型メディアECサービスの開発をしていましたね。当時、ECサービスというものに始めて携わりましたし、デパートで開催している物産展にも出店して売り子をしたりもしました。ここでオンラインとオフラインの融合の大切さだったり、ECサービスの大変さを学びましたね。エブリーでもOMO事業に取り組んでいたり、ECサービスも運営しているので、その時の経験が生きていると思います。
梶原:その後、CTOとしてスタディプラス株式会社(以下、スタディプラス)に参画されますが、どのような軸で転職されたのですか?
齊藤:何社か声をかけていただいた中の1つがスタディプラスでした。もう一度SNSの開発に携わりたいという気持ちがあり、スタディプラスの教育×SNSという領域に興味を持ったことがきっかけです。入社にあたっては当時CFOだった方とお話をさせていただいて、その人の人柄に惹かれましたね。ちょうど同時期に仲の良い友人もスタディプラスに転職したということにも後押しされました。
何をやるかということも大切ですが、私は「誰と働くか」の方が重要だと思っています。1番の軸は「人」ですね。楽しく仕事したいと思っていて、つまらない人と自分の好きなことをしてもつまらないんですよ。好きな人、尊敬できる人たちと一緒に仕事をすることが自分にとっては大切。実際にその2人には、スタディプラスにいる間たくさんお世話になったので、やっぱり人は大切だなと実感しています。
梶原:一緒に働く人は大事ですよね。そこではどんなことをされていたんですか?
齊藤:CTOとして入社しましたが、採用から人事企画、総務やCITのような業務までほとんどやりましたね。どのように動けば人を口説けるのかということからブランディングの仕方まで、組織をどう作るかだったり、採用に関することまで学びました。「人」が大切というのはその時から今でも変わっていません。もちろん、技術選定やエンジニア組織の設計などのCTOとしての仕事もしていましたよ(笑)。それらも「人」を中心に考えてました。技術力で優れた人がたくさんいたので、どうすれば彼らの能力を最大限に発揮できる組織になれるかということを常に考えてましたね。
梶原:印象的だったこととかありますか?
齊藤:お問い合わせに「おかげで頑張れました。」「あの大学受かりました。」というような温かい声が多く、やったことがちゃんとユーザーに返っているということが目に見えてわかったんですよ。これはゲームを作っていたときとは違う感覚で、「サービスを通じて人のために何かできる」ということの喜びを再認識できましたね。
梶原:エブリーへの入社は何がきっかけだったんですか?
齊藤:スタディプラスを退職することになり、何社かお声掛けはいただきつつも、しばらくはフリーランスで働きながら子供とゆっくり過ごそうかななんて考えていたんですよね。その時にエブリーに先に入社していたメンバーや大成さんと会う機会があって、OMO事業や新規事業に関する話も聞かせてもらいました。またいつか大成さんと仕事をしたいと思っていたし、0から新規事業を立ち上げる現場に携わりたいと思い、2018年4月エブリー にジョインしました。
梶原:今回はここまでにして、後編で現在の業務やMAMADAYS開発部についてのお話を聞かせてもらえればと思います。
【後編】『MAMADAYS』を主力事業に成長させたい!と語るMAMADAYS開発部長の今後の展望【エブリーCTOが聞く!】
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