エブリーでは2020年に新型コロナウィルスが発生してから、政府の要請に沿ってリモートワークを試験導入・活用してきました。今回は、全社に対して行なったリモートワークに関するアンケートの結果からそのメリット・デメリットを開示するとともに現状の課題、今後の対策についてもご紹介したいと思います!
エブリーでは、2020年に新型コロナウィルス感染症が発生してから、全社的な安全の第一優先を基本姿勢として、国からの要請や情勢に合わせて勤務体制を柔軟に変化させてきました。
社会的に新型コロナウィルス感染症の流行は現在も収束には至っておらず、これが正しい対処法なのかどうかは判断できませんが、これまでに行ったアンケートの調査結果をもとにエブリーでの対応についてまとめていきたいと思います。
コーポレート本部を中心に、リモートワークに関する現場の意向と課題を知り、環境の改善を行うために定期アンケートを実施しています。アンケートはこれまでに全3回に渡り行ないました。それぞれのタイミングでのリモートワーク/出社状況は下記のとおりです。
第1回 第2回 第3回 |
2020年6月実施 2020年10月実施 2021年2月実施 |
リモート/出社併用。(業務上の必要性に応じて出社) リモート/出社併用。(事業部ごとに出社比率が50%を超えないよう調整) 原則リモート勤務。(やむを得ず必要な場合のみ出社) |
アンケートでは、リモートワーク継続意向、業務効率、コミュニケーションの大きく3つの観点から設問を設けて調査しました。
1.リモートワーク 継続意向
全3回を通して約85%の人がリモートワークを継続活用したい意向でした。リモートワーク継続に関する主な改善ポイントは、最新の第3回では自宅作業環境の改善(主に通信環境)という結果になりました。
2.業務効率
個人の業務効率は、回を重ねるごとに徐々に上がる傾向にあり、第3回では過半数(約67%)が「オフィスワークより良くなった」と回答しました。一方で、チームでの業務・チーム間を跨ぐ業務効率については、個人の業務効率に対する回答と比較して効率が上がったという回答が相対的に少ない傾向にあります。
3.コミュニケーション
チーム内コミュニケーション・チームを跨いでのコミュニケーションに関して、Slack/Zoomでの代替にて業務上の支障は大きく出ていないという意見がある一方、リアルで気軽なコミュニケーションが必要であるという声が上がりました。オンボーディングにおける関係構築には一定の影響があるとの回答があり、オフラインでの再開など、早期改善が必要と考えています。
全3回を通して85%以上がコロナ対応終了後のリモートワーク活用を継続したいという意向を示しました。少数(10%以下)ではありますが、継続したくない意向は引き続き残りました。
課題は社内設備から在宅での作業環境へシフト
第1回と第2回のタイミングではリモート/出社の併用でしたが、2021年1月から政府の緊急事態宣言に合わせ原則リモート体制を取ったことから、第3回では課題として上がった項目に変化がありました。具体的には、第2回のアンケートで最上位であった「社内での会議スペース確保/改善」から、「在宅での作業環境」にシフトしました。特に通信環境(Wifiが弱くZoom等がやりにくい)等が多くあがっています。
社内設備改善については第1回、第2回の調査結果を受け、Zoom会議用MTGスペースの設置などいくつかの対策を既に行なっています。今後出社比率が上がった場合に再度課題とならないよう、引き続き対策を行なっています。
第2回調査時の課題(多かった項目) | 第3回課題として多かった項目 | ||
①社内MTGのスペース確保/改善 |
40件 |
①在宅での作業環境に難あり |
35件 |
業務効率に関して、個人業務は第2回、第3回共に前回調査よりも効率が良いとの回答が増加しました。
一方、チームの業務効率は大きく変化はなく、「下がっている」と「上がっている」の二極化傾向にあります。チームやチームを跨いだ業務についても最大化していけるように改善が必要です。
チーム内コミュニケーションについて、最新の調査では前回に比べ「とてもやりやすくなった」「とてもやりにくくなった」が増加。SlackやZoomでコミュニケーションが取れているので問題ないという意見がある一方、リアルでの気軽なコミュニケーションが必要という声が上がりました。
チーム内でのコミュニケーションの課題として上がった内容(フリーコメントから抜粋)
「やりやすくなった」 |
「どちらともいえない」 |
「やりにくくなった」 |
また、チームを跨いだコミュニケーションは、「関係値構築」「気軽なコミュニケーション」がチーム内より取りにくいという声が多数上がっています。
チームを跨いだコミュニケーションの課題として上がった内容(フリーコメントから抜粋)
「やりやすくなった」 |
「どちらともいえない」 |
「やりにくくなった」 |
オンボーディングについては第2回、第3回ともに20%以上が「問題がある」と回答しています。関係構築を行うにはオンラインだけでは不安が残るコメントが多数見受けられ、オフラインでの関係構築の必要性が浮き彫りになっています。
第1回、第2回調査で課題として多く上がっていた社内設備環境を改善するため、社内ミーティングスペースの設置と、会議室で使用する音声機器の貸し出しを開始しました。通常の会議室と同じく、予約を行えばどなたでも使用可能です。また、オンラインとオフラインでの勤務が混在する中でチーム内の生産性を高めるため、グループ単位でのデスクのフリーアドレス化にも取り組んでいます。
エブリー では、リモートワーク期間の長期化に伴う在宅勤務の環境整備を目的として、正社員、契約社員を対象に月3,000円の在宅勤務支援金を支給しています。リモートワークを継続するにあたっての課題として多くあがっていた在宅での作業環境、特にインターネット回線などの通信環境や、その他備品購入に活用していただけます。
チーム内コミュニケーション施策として、週に一度オフラインでのコミュニケーションデーとして出社日を設定し、社内でランチを囲むオフラインのチームビルディングを少人数に限定して再開しました。
チームを跨いだ施策としては、部長・役員陣によるZoomを用いた社内イベント(通称「オープンドア」)を実施。また、ロールモデルの形成を目的として、普段関わりの薄い他部署の上司をメンターとして指名し相談・雑談ができるクロスメンター制度(通称「サシマネ」)の導入を行ってきました。これらの制度を利用しさらにメンバー同士の相互理解度を高められるよう、一部の内容を社内報でも取り上げて社内全体で共有しています。
オンボーディングについては、エブリーとしては最初のコネクションづくりは重要と考えており、入社/部署変更などの際には各関係者とオフラインでコミュニケーションをとるようにしています。コロナ対応下になってから休止している「ウェルカムランチ」「部活動」については、今の働き方に合う形で再開を検討しています。
今後も個人のパフォーマンスを最大化しつつ、チームとしてのパフォーマンスも最大化していけるよう、コミュニケーションを活性化させる取り組みを強化していきます。
コロナ禍でいきなり始まったリモートワークーー
感染状況や会社の状況によっても最適な方法が異なりますし、これが正解といったものはないと思っています。しかし、リモートワークは新型コロナウィルス感染拡大防止策としてだけでなく、業務効率化や非常事態における事業継続などにも活用できますし、エブリーではこのタイミングで取り入れた意義があると考えています。効率、自由度、体調などの最善策はまだまだ模索が続きますが、時間が経過することで見えてくることもあり、エブリーでは引き続きいろいろな組み合わせにトライしていきます。
また、エブリーでは現在一緒に働いてくださるメンバーを積極的に募集しています。詳しくは下記リンクをご確認ください。ご応募お待ちしています!
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