「ビジネスの“体幹”はここで鍛える」。私がファーストキャリアに「広告営業」を選んだ理由(執行役員/三ツ中)

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キャリアを築く上で土台となる「ファーストキャリア」。終身雇用が当たり前ではなくなり、変化が激しく予測不可能な時代である今、最初のキャリアで「市場価値の高い一生モノの武器」を身につけられるかどうかが、その後の人生を大きく左右します。

本企画では、数多くの選択肢から「広告営業」を最初の道に選んだ社員へインタビューし、その後のキャリアについて迫ります。

なぜ、数多くの選択肢から「広告営業」を最初の道に選んだのか? そして、そこで培った経験は、激動の時代にどこまで通用するのか?今回は、大手広告事業を手がける企業で営業からキャリアをスタートし、現在エブリーの執行役員 トモニテカンパニー長を務める三ツ中へ、話を伺いました。

この記事でわかること

  • そもそも、広告営業とは? 
  • 広告営業で身につけられること
  •  広告営業の先にあるキャリアとは? 
  • 広告営業に向いている人 
  • エブリーの広告営業で得られるもの

インタビュイー紹介

執行役員 
トモニテカンパニー長 
三ツ中菜津美

2012年立命館大学卒業後、株式会社セプテーニに入社。女性向けブランドのプロジェクトディレクション・企画営業業務に従事。

2016年10月より株式会社エブリーに入社し、デリッシュキッチンの広告事業の立ち上げに従事。2019年07月からはライフスタイル(現 トモニテ)カンパニー MAMADAYS(現 トモニテ)事業部部長に就任し事業を牽引。産休・育休復帰後は、2023年6月からデータソリューション本部MAMADAYSマーケティングソリューションズ事業部部長、同パートナーセールス事業部部長として、再び広告事業を主導。2023年07月、MAMADAYS(現 トモニテ)カンパニー長、執行役員就任。

「若いうちに成長したい」漠然とした思いから選んだ広告業界

─まず初めに、三ツ中さんのこれまでのキャリアについてざっくり教えてください。

新卒で広告代理店のセプテーニに入社し、広告営業として女性向けブランドを担当しました。4年勤めた後、自社でサービスを運営している事業会社に転職したいと思い、エブリーへ入社しました。デリッシュキッチンの広告事業の立ち上げを経て、トモニテカンパニーの事業部長に就任、産休・育休を挟んだのち、トモニテの広告営業部門長や、代理店への広告営業を行う事業部の部長として、再び広告事業を主導することになりました。そして2023年07月から、トモニテのカンパニー長、執行役員に就任しています。

─就職活動当時、ファーストキャリア選びで大事にしていたことはありますか?

「若いうちに挑戦できて、成長できる環境」を一番に重視していました。 当時、漠然としたキャリアイメージとして「28歳ぐらいで結婚し、30歳ぐらいで出産し、その後また復帰して働き続けたい」というライフプランを描いていました。 出産・育児などのライフイベントで時間が制約される状況になっても、裁量を持って働き続けキャリアアップするためには、若いうちに実力をつけ、どこでも通用するくらい成長しておく必要があると考えていました。

─成長ができる環境は多くある中で、「広告営業」という選択肢に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

実は元々、広告営業を志望していたわけではありません。 大学時代に、企業への提案を通じて新商品を開発するゼミに所属しており、自分のアイデアが形になる喜びに触れたことから、最初はメーカーの商品企画に興味を持っていました。

ただ複数の大学が参加するメーカーへのプレゼン大会では最優秀を取ることができませんでした。その理由が商品企画ではなく、商品のPR方法によるものだと知ったとき、商品の良さを伝える役割を担う広告に興味を持つようになりました。また、まだ自分の興味ある領域が定まりきっていなかったため、一つの商品に限らず、様々なビジネスモデルを見ることができる点でも、広告業界は魅力的だと感じました。

 ビジネスの全工程に関わるプロジェクトオーナー

─入社当時、広告営業に対するイメージとのギャップはありましたか?

最初は正直、「広告枠を売る仕事」だと思っていました。しかし実際は、「クライアントの課題解決を共に行うパートナー」であり、良い意味で大きなギャップがありましたね。 単にモノを売るのではなく、データ分析を行い、企画を設計し、クリエイティブにも携わる。クライアントのビジネスに深く入り込み、プロジェクトオーナーのような立ち位置で解決策を実行していくプロセスには、非常にやりがいを感じました。

一方で、個人の成果が「数字」として明確に表れる点には厳しさもあり、同期と比較して焦りやプレッシャーを感じることもありました。ただ、次第にその数字を積み上げていくプロセス自体も楽しめるようになった記憶があります。個人の成果が「数字」として明確に表れる分、成果を出せば社内外から評価されやすいですし、モチベーションが上がるポイントはあらゆるタイミングであると思います。

それ以上に、社内外の多くの人を巻き込みながらプロジェクトを進める中で、チームで一つの成果をつくり上げる喜びも感じられます。クライアントの課題を一緒に解決し、成果が目に見える形で返ってくるとき、“この仕事をやっていて本当に良かった”と心から思える、それが広告営業の仕事だと思います。

営業は、ビジネスにおける「体幹トレーニング」

─広告営業の経験は、その先のキャリアにどのように活きましたか?

これは前職の先輩から言われた言葉なのですが、「スポーツでいうと、営業は『体幹』を鍛えること」という話が今でもすごく心に残っています。

広告営業で培われる「クライアントの課題を正しく理解する力」「データをもとに解決策を導く論理的思考力」「社内外の多くの人を巻き込んで推進する力」といったスキルは、ビジネスにおける基礎筋肉、つまり「体幹」です。体幹さえしっかりしていれば、その後にどんな競技(職種)をやるにしても応用が利きます。 

実際、私が営業からコンテンツ企画や、ディレクター、マネジメントへ役割が変わった際にも、この「体幹」が大いに役立ちました。現在は、事業全体を見る立場にいますが、事業方針の設計やプロダクトの改善、組織づくりなどあらゆる領域でも、営業時代に培ったスキルが役立っていると感じます。営業経験は“目先の売上をつくる力”以上に、事業全体を俯瞰して意思決定し、成果に向けて推進するための基礎筋力になっており、どの職種、どの立場でも、大切な土台になっていると実感しています。

ちなみに前職の同期は、現在、メーカーのマーケターとして活躍していたり、総合広告代理店でCMやブランド企画に携わる人や、起業している人もいます。当時の同期を見ていても、キャリアパスは広いと感じます。

「日本一のユーザーを抱えるメディア」だからこそ実現できる、本質的な課題解決

──代理店でも広告営業は経験できると思いますが、事業会社、その中でもエブリーだからこそ得られるものはありますか?

まず、事業会社ならではの魅力は、「自社サービスだからこそ、何でも創り出せる」という点です。 実はエブリーへの転職を考えていた際、多様なプラットフォームを扱える代理店に比べ、自社メディアしか扱えない事業会社では「提案の幅が狭まってしまうのではないか」という懸念を抱いていました。

しかし、実際は真逆でした。代理店では大手プラットフォームが提供する商品や既存サービスを販売することが中心でしたが、エブリーには自社で抱える強固なユーザー基盤があります。その資産を活かし、ユーザーを巻き込んだ施策ゼロベースでの企画立案が可能になったことで、提案の幅は以前よりも圧倒的に広がったと思います。

特に、デリッシュキッチンはレシピサービスにおけるアプリ+ウェブ利用者数が国内No.1(※1)を誇り、蓄積されたデータは膨大です。トモニテにおいても、SNSフォロワー数No.1(※2)の視聴データとコンテンツナレッジがあります。こうした資産を武器に、社内の専門チームと連携することで、単なるプロモーション支援にとどまらず、商品開発やマーケティング戦略の上流からも携わることができます。これこそが、エブリーの広告営業の最大の醍醐味だと思います。

(※1)Sensor Tower・Similarweb(2025/10時点)。レシピサービスの国内主要アプリ及びウェブサイトでの月間利用者数を比較。アプリ、ウェブそれぞれの利用者数合計値がNo.1であることを意味する。
(※2)「SNS」=LINE、X、Facebook、Instagram、YouTube、TikTok。SNSのフォロワー数を自社調べ(2025年1月24日時点)。

──特に印象に残っている案件はありますか?

エブリーに入社して最初に担当したのが、あるサワー(アルコール飲料)の案件でした。 この施策では、サワーに合うおつまみレシピを考案してプラットフォームで配信するだけでなく、東京と大阪で実際に屋台を出店し、来場者にサワーとレシピをセットで味わっていただくリアルイベントまで実施しました。

単に広告枠で動画を配信するだけでなく、リアルな場の体験まで含めて企画し、形にできる。その自由度の高さに驚くと同時に、これまでにない大きなやりがいを感じた瞬間でした。

──具体的に、エブリーの広告営業はどのようなフローで仕事を進めていくのでしょうか?

まず、クライアントからのお問い合わせや、こちらからのアプローチで案件がスタートすると、課題のヒアリングを行います。クライアントの事業モデル、マーケティング課題、KPI、ターゲットなどを丁寧に聞き出すところから始まります。ここが重要ポイントです。

提案フェーズに入ると、編集部・制作チーム・データアナリストなどと相談しながら、どんなコンテンツならユーザーに刺さるか、どんな設計なら企業の成果につながるか、を企画します。提案の幅が広いのがエブリーならではです。「今こういう動画が伸びているから、こんな企画はどう?」といった形で知恵を出し合います。

そして練り上げた企画を提案し、受注が決まれば、コンテンツの制作進行を行うディレクターにバトンタッチし、連携しながら進行します。施策後はデータをもとに成果を振り返り、どんな反応があったか、ユーザーの行動にどんな変化があったか、次どう改善できるかなどを整理してクライアントに報告します。今回の結果をもとに次の提案へ繋げていきます。

 最初から最後まで、チームを巻き込みながらプロジェクトオーナーとしてクライアントの課題解決に向き合い続ける仕事です。ただ広告を届けるのではなく、企業の成果とユーザーの体験価値を一緒につくるのがエブリーの営業だと思います。

AI時代、最後に差がつくのは「誰と働きたいか」

──今後、AI活用が進む中で、広告営業の仕事はどう変わっていくと思いますか?

データ分析や提案書の作成など、AIを活用して効率化できる領域は拡大しています。だからこそ、そこで生まれた時間は「顧客との対話」に充てるべきだと考えています。

ある程度の情報さえあれば、課題解決の手段はAIが導き出せる時代です。提案内容そのものでの差別化は、今後ますます難しくなると思います。 そこで重要になるのが、対話を通じてどれだけ厚い信頼関係を築けるかです。信頼があって初めて、クライアントは本質的な課題を打ち明けてくれます。そこからより深く、一次情報を引き出すことができれば、AIだけでは到達できない本質的な課題解決が可能になります。

また、広告出稿は大きな金額が動くプロジェクトであり、失敗は許されません。 そのため、最終的な決定打となるのは「誰に発注したいか」という人間関係や信頼です。「この人なら任せられる」「この人と一緒に仕事がしたい」。そう思ってもらえる関係構築力は、AIには決して代替できない価値であり続けるはずです。

─就活生に向けたメッセージがあればお願いします。

就活生の皆さんには、ぜひ “自分がどんな仕事で価値を生みたいか”を考えること を大切にしてほしいと思います。広告営業は、単に広告を売る仕事ではなく、クライアントの課題に向き合い、一緒に解決策をつくる仕事です。エブリーでは、豊富なコンテンツや企画の幅を活かして、企業・ユーザー・自分自身にとってのWin-Win-Winをつくれるのが魅力です。

「課題を見つけるのが好き」「考えたことを形にするのが好き」という人には、間違いなく向いています。成果を出せたときの達成感や、クライアントやチームと喜びを分かち合える、非常にやりがいのある仕事です。ぜひ、ファーストキャリアの選択肢として考えてみてください。


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