有職主婦の抱える“手抜き”への罪悪感をちょい手料理で払拭
井手口:働く女性が増え、中食(調理済みの食品を自宅で食べること)が進む現代、「セブンプレミアム」は生活者の食卓を応援するべく、バラエティに富んだ商品を開発してきました。しかし、コンビニに来店する層で最も多いのは、働く男性。若い女性、特に有職主婦の来店を促し、家庭の食卓で「セブンプレミアム」の商品を活用していただく方法を模索しており、多くの働く女性に支持されている「DELISH KITCHEN」さんと何か企画できないかとご相談しました。
石川:これまでの宣伝活動ではマス広告を主に活用してきましたが昨今、働く女性のテレビ視聴時間も減っており、ちょうど動画広告の活用にも力を入れていこうと考えていたところでした。
菅原:働く女性の中には「既製品を食卓に並べるのは、手抜き感があって申し訳ない」と罪悪感を持つ方が、未だに多いんです。でも「セブンプレミアム」の商品はどれもおいしくて、健康的。お話をいただいて、仕事や家事で忙しい女性こそ、コンビニを活用すべきだと感じました。
一昔前の“冷蔵庫を見て献立を考える”時代から、仕事の休憩時間や帰宅の電車の中でレシピを検索し、帰りがけに買い物をする、といった形に生活者の行動も変化している。全国各地に店舗を持つセブン−イレブンさんだからこそ、すぐに食卓に商品を取り入れ実現しやすいという強みもあります。働く女性の抱えている潜在的な罪悪感を軽減し、コンビニ食材の活用を促すためのレシピ動画を開発したいと考えました。
年間を通じた取り組みで「セブンプレミアム」の認知を拡大
井手口:「DELISH KITCHEN」さんとは年間を通じた取り組みを行っていますが、最初に動画で取り上げて欲しいとお願いしたのはサラダチキン、さばの味噌煮、金の食パンの3商品でした。いずれも「セブンプレミアム」の定番商品です。
菅原:この3つの商品を用いて、少しだけ手を加えておいしい家庭料理を作る「ちょい手料理」のコンセプトでレシピを検討しました。こだわったのは、簡単な工程で作れることと、罪悪感のもとになる“手抜き”感をなくし、食卓を彩るメニューに仕上げることの両立です。例えば、サラダチキンを使った「明太サラダチキン春巻き」。
トースターを使うことで揚げずに作れる、食材の数を減らすなど料理そのものの手軽さはありつつ、仕上がりの断片がきれいに見えるよう、明太子や大葉など色合いの異なる食材を組み合わせました。有職主婦の「色数が少ないと手抜きをしている感じがする」という生の声を反映したレシピです。
また、さばの味噌煮を使った「さば味噌炊き込みご飯」は、味付けはさばの味噌煮にお任せで、野菜を切って炊き込むだけという手軽さながら、さまざまな野菜を入れて、見た目にも華やかで栄養の取れる一品に仕上げました。
今回、制作されたレシピ動画はセブン-イレブンが現在、実施している「ちょい手料理」というプロモーション活動の一環として実施された。