DELISH KITCHENの全レシピは、「食」のプロである管理栄養士などの資格を持ったスタッフの手で作られたものです。ユーザーの皆さまにも、お伝えしていくことでサービスの安心感や信頼性を高めていきたいという思いから、レシピ考案者の情報が公開されるようになりました。サービスのコアとも言えるレシピを支えている彼女たちの思いとはーー「DELISH KITCHEN フードスタイリストシリーズ」として紐解いていきます。
澤田 あすか
DELISH KITCHENカンパニー ユーザーグロース企画部 メディア企画グループ
大学で栄養学を学び、管理栄養士を取得。給食会社で社員食堂の経験を経て、2017年8月エブリーに入社。現在は『 DELISH KITCHEN』でSNS配信のレシピや企業とのコラボレシピを担当している。どこのお家にもある材料や調理器具で作れる、簡単・時短・節約レシピを心掛けながら、実用的な毎日レシピから作って食べて楽しい映えるレシピまで幅広く考案中。
健康的且つ美味しい料理を提供できる管理栄養士になりたい
ー管理栄養士を志すきっかけは何だったんですか?
澤田:学生時代に陸上競技に取り組んでいて、体調管理の一環として栄養学を学び始めたことをきっかけに管理栄養士を目指すようになりました。実際に競技をしながらの食事管理は大変でしたが、とても貴重な経験ができたと思っています。栄養学を学んでいく中で、食事の役割はお腹をいっぱいにするだけではなく、心も満たすことができることなんだと感じました。食べたものがカラダを作る栄養機能面はもちろんですが、食べた時に「美味しい」と感じたり、誰かと食べて「楽しい」と感じることは、心や生活も豊にしてくれるものだと思います。健康的且つ、美味しい料理を提供できる管理栄養士になりたいと思い、大学卒業後は給食会社に入社しました。
ーその後、なぜ『DELISH KITCHEN』へ?
澤田:給食会社では百貨店の社員食堂に配属され、メニュー開発や衛生管理と調理全般の担当をしていました。百貨店の社員食堂ということもあり、利用するのはアパレル店員の方など若い方が多く、ヘルシーなメニューよリも安い定食を選ばれることが多かったんです。改めて自分のやりたかったことを考えた時に、この環境では「健康」にアプローチする料理の追求ができていると感じられなくなり、転職を考えました。その時SNSのフィード上で『DELISH KITCHEN』を見かけて、これなら管理栄養士の知見と調理の経験を生かせるのではないかと思い、求人に応募しました。
商品の良さを引き出しつつ、ユーザーにとってもメリットのあるレシピに
ー『DELISH KITCHEN』では主に企業タイアップのレシピ開発及び撮影を担当されていると思いますが、作業するにあたって気をつけていることはどんなことですか?
澤田:はい、私は現在メディア企画部のストプラテジックプランニングチームでSNSへの配信コンテンツや企業タイアップコンテンツなどのレシピ開発と撮影を行なっています。『DELISH KITCHEN』では、クライアント様の商品を紹介するタイアップコンテンンツも配信しており、商品を使ったレシピ開発をするチームです。
『DELISH KITCHEN』のコンセプトにもありますが、「誰でも簡単においしく作れるレシピ」という点は全てのコンテンツに共通して意識しています。それに加えて企業タイアップコンテンツの場合は、メーカー商品の特徴を生かしたレシピになっているかも重要ですね。また、ユーザーが自分自身の生活に結び付けてイメージしやすいようなレシピを提案できるように心がけています。
撮影自体は、クライアント様から直接ご意見をいただきながら、商品とレシピの良さが伝わるようにミリ単位で調整を行っていきます。レシピ動画にすることによって、商品の良さを引き出すことはもちろんですが、ユーザーにとっても商品の新しい使い方やアレンジ方法など、メリットのあるレシピ動画にできるといいなと思っています。
ー例えばどのようなお取り組みがあったのでしょうか?
澤田:マルコメ株式会社様(以下、マルコメ様)とのお取り組みでは、「糀甘酒」を使った様々なアレンジレシピをご提案させていただいています。甘酒は「飲む」印象が強いかと思いますが、鍋などの料理から「糀甘酒フルーツドームケーキ」のようなデザートまで、砂糖代わりの発酵甘味料として新しい糀甘酒の使い方を広めていきたいですね。
- ※マルコメ様のウェブサイトにて澤田が登場しています!
- https://www.marukome.co.jp/marukome_omiso/hakkoubishoku/20200213/12368/
他にも、バンドエイド様とのお取り組みでは、パーティー向けのレシピを紹介するのと同時に、料理中に怪我をしてしまった時に便利な「キズパワーパッド」をご提案させていただきました。
このように料理に身近な食品以外の商品のご紹介も『DELISH KITCHEN』ならではの方法でご提案させていただいています。こういったお仕事はチャレンジングですが、エブリーにいなければできない経験ですしとても貴重だなと思っています。タイアップコンテンツの撮影は緊張感がありますが、良いものが出来てクライアント様に喜んでいただけたり、コメント欄でユーザーの反応が見れた時は達成感がありますね。
ー澤田さんご自身の得意な料理分野はありますか?
澤田:ご飯に合うお惣菜系やチーズ料理などをよく作ります。時短ができる要素が入っていたり、お手頃な食材を使っているけど、ワンポイントでさらに美味しく作れるように工夫しているレシピが多いかもしれません。
そのプラットフォームのユーザーに寄り添った盛り付けにできるよう気をつけていますが、見た目も大事だと思っています。食事は栄養素だけではなく、誰かと食べて楽しかったり、見た目に楽しいなど作っていてもワクワクできるものだと思うので、スタイリングを考える時も工夫しています。レシピ毎にシーンを想定し「これは可愛い系にしよう」や「これはシックな感じにしよう」とうようにで想像しながらスタイリングするのが好きです。レシピによってガラッとイメージが変わるものもあるので、そのようなところにも注目していただけたら嬉しいですね。
「食」に関してオールマイティに、一人暮らしから主婦の方まで様々な人に役立つコンテンツを提供したい
ー『DELISH KITCHEN』のフードスタイリストとして、どんなことが大事だと思いますか?
澤田:『DELISH KITCHEN』のレシピは多くのスタッフによってできており、レシピ一本一本に作成者の想いがこもっています。その中でもフードスタイリストは、レシピ開発から撮影、レシピ文言の校閲、ユーザーからのお問い合わせにもお答えすることもあります。なので「食」に関してオールマイティに活躍できる職業だと思っています。
『DELISH KITCHEN』のフードスタイリストは全員、食にまつわる資格を所有しています。手間をかけた料理を作ることももちろんできますが、毎日家族のために料理を作っていたり、栄養・健康に気を遣っていたり、ユーザーの日常に寄り添ったレシピ開発が求められていると感じます。スーパーなどで手に入りやすい食材と、家庭にある調理器具を使った「誰でも簡単においしく作れるレシピ」を「食」のプロとして提案していきたいですね。
ー今後、どんなことにチャレンジしていきたいですか?
澤田:まずはタイアップコンテンツの担当として、現在食品メーカーではないクライアント様も増えてきていますので、様々な商品と食を結び付けてご紹介していきたいです。
また、毎日3食ある食事の献立を考えることは、やはりどのご家庭でも苦労されていると思うんです。『DELISH KITCHEN』のプレミアムサービスでも、管理栄養士が1週間分の献立をまるごと提案するサービスを行っていますが、1週間で食材を使い切るレシピや忙しいお母さん向けのレシピ、そして一人暮らしの人向けのレシピなど、様々な方の役に立つコンテンツを管理栄養士の観点から提案していきたいです。
食事をただの機能にするのではなくて、お腹も心も満たされるようなレシピを届け、「食」を通してユーザーのみなさんの生活を豊かな彩りあるものにするお手伝いができたらいいなと思っています。