CTO経験者が「食×IT」で目指す、新たな挑戦とは?『DELISH KITCHEN』OMO事業で実現したいこと

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今年6月から、エブリーで『DELISH KITCHEN』のリテールソリューションズやバックエンド開発のマネージャーを務める井上。エンジニアになったきっかけやこれまでの経歴、CTO、COOなどを経験した彼が新たな挑戦の場になぜエブリーを選んだのか、詳しく話を聞きました。


井上 正樹

開発本部  DELISH KITCHEN開発部 OMOバックエンド マネージャー

新卒で業務系システムの会社に入社しSIerとして10年程勤務した後、2006年にグリー株式会社に入社。開発本部副本部長・開発企画室長としてインフラ整備やエンジニア育成を担当した後、ゲーム事業本部長を経て、2016年3月より、ウェルスナビ株式会社の取締役 CTO 兼 COOを務める。2020年6月エブリーに入社。8月よりRSサービス企画のマネージャーを兼務。




リアルな課題を解決するサービスに携わりたい

ーまずはじめに、エンジニアを目指す一番最初のきっかけは何だったのでしょうか?

井上:エンジニアになりたいと思った原体験は、小学生の頃に発売された家庭用ゲーム機のファミリーコンピュータとの出会いだと思います。夢中になってゲームばかりしていましたね。まさにファミコン世代です。その後は高等専門学校に入学し電気工学を学んでいたのですが、プログラミングにも興味があったので独学で勉強してソフトウェアを作ったりしていましたね。

ーその後、エブリーに入社するまでの経歴を教えてください!

井上:新卒で業務系システムの会社に入社し、その後複数社を経験、その中で企業向けの人事システムや流通の在庫管理システム、元素分析システムなどの開発、海外のソフトウェアの販売支援などを担当していました。10年程従事した後、ソーシャルネットゲームを運営しているグリー株式会社に入社します。もっとユーザーに近いサービスを作りたいと思ったことがきっかけでしたね。そこでは、インフラの責任者やエンジニアの人事に関する責任者を務め、その後子会社の事業責任者とシステム責任者として立ち上げに携わっていました。エブリーの社長である吉田大成とはこの頃出会います。

その後、リアルな課題を解決するサービスに携わりたいという気持ちが高まり、資産運用サービスを運営しているウェルスナビ株式会社に転職します。そこでは、取締役 CTO 兼 CPOとして組織立ち上げや開発ディレクターとしてプロダクト企画、人材の育成まで幅広く携わってきました。


「食×IT」でリテール業界に変革をもたらす

ーそこからなぜエブリーへ転職を?

井上:理由は大きく3つありますね。1つは、流通・小売を巻き込んだビジネスに挑戦したいと思ったことです。前職も、リアルな課題を解決するサービスに携わりたいという思いを軸に転職をしていて、「金融×IT」で一般の方々にもっと使いやすい金融サービスを提供していくということに挑戦してきました。エブリーでも、『DELISH KITCHEN』は「食×IT」で生活に密着したサービスを提供していて、さらにオフラインへ拡大させていくフェーズという新たな挑戦にとても共感しました。

2つ目は、社会全体としてリアルな事業をデジタル化していく「DX」が推進されているということがあります。1つ目に通ずるところでもありますが、ここはエンジニアとしての経験を生かした新たな提案や調査ができるのではないかと思っています。

3つ目は、社長である吉田さんともう一度一緒に働きたいなと思ったことですね。過去、一緒に働いていた時に事業を推進していたところや、ビジネスマンとしての能力を間近で見てきました。また一緒に仕事ができることにワクワクしながら入社を決めました。


ー入社されて2ヶ月ほど経ちますが、エブリーの印象はいかがですか?

井上:正直、今年の6月に入社して、コロナ禍によりまだ会えていないメンバーも多くいますし、出社もあまりしていないので難しい質問ですね。ですが、社内ツールで頻繁にやりとりしていますので、コミュニケーションはしっかり取れていると思います。あるメンバーに実際に会ってみたら、私よりも大柄でびっくりしたということはありましたけどね。(笑)

そうした中でも、特徴的だなと感じたのはエンジニアの裁量が非常に幅広いことです。プログラムを書く開発やAWSなどシステムの運用だけでなく、場合によってはプロダクトマネージャーや営業などと共にプロダクトの企画に携わったり、施策にもアドバイスをしたり、エンジニアのプレゼンスが高いなと感じました。

また今メインで関わっている、OMO事業部のバックエンドやクライアントのメンバーはひとりひとりが自立していて、責任感を持って事業に関わっているなと感じましたね。スタートアップらしいカオスを想像していましたが、現場が主体性を持って動いているなと感心しました。もちろん、まだまだ情報が錯綜しないように整備していかなければいけない部分もあると思います。今後、私がそういった状況を整備しながらより良いアウトプットができるよう、しっかりサポートしていきたいですね。

今は様々な要因が重なって大変な時期だとは思いますが、こういった困難を楽しみながら前向きに進めていけるメンバーが多いですね。そんな大変な時期を乗り越えた経験は、後々振り返った時に良い思い出になりますし、会社を離れても関係が続くような良い仲間になれると思いますので、一緒に乗り越えていけたらと思います。

新しい事業の立ち上げをスピーディーに形にする

ー様々な業界に携わり、CTOなど責任ある立場を歴任されてきた井上さんが考える、エンジニアとして大切なことはどんなことですか?

井上:まず「ITで世の中を変える」という意識を持っていることはとても重要だと私は考えています。例えば私が新卒で入った会社ではSIerでしたが、クライアントの要望を実現することが仕事です。一方、エブリーのようなメディア事業やコンテンツ事業を営む企業では、自分たちでサービスを作り上げていきます。エンジニアが主体性を持って「サービスをどう良くするか」「世の中にいかに貢献するか」ということを日々考えながら開発をしていかなければ、事業会社での活躍は難しいのではないかなと思いますね。

ー今後、『DELISH KITCHEN』でどのようなことを目指していかれますか?

井上:現在はDELISH KITCHEN開発部で、OMO事業の外部とのデータ連携や流通・小売向けの新しい施策の企画提案に携わっています。開発部門や営業部門、外部パートナーと関係者が増えていくので、コミュニケーションや意思統一などプロジェクトマネジメントの難易度が非常に高くなりますね。そこを円滑に進められるようなプロジェクト推進をしていければと思っています。

また、マネージャーとしてエンジニアの組織的な課題解決にも注力していきます。若手のメンバーにどんどんチャレンジしてもらえるよう、マネージャーとしてフォローするのはもちろん、場合によっては私も一緒に飛び込んでいきます!

流通・小売に関わる領域は、まだまだテクノロジーの力で利便性を向上させられる課題がたくさんあります!『DELISH KITCHEN』の強みであるレシピ動画やユーザー基盤を生かした売り場づくりや送客施策はもちろん、エンジニアリングの力で様々なデータの利活用を検討することができるんですよね。これから新しい事業の立ち上げをどんどん形にしていきたいですね。



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