厚生労働省「自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」に参加してきました!〜『DELISH KITCHEN』ができる 「SDGs」とは何か〜

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こんにちは、株式会社エブリー  取締役執行役員の菅原です。先日、厚生労働省が開催する「自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」の構成員として、自然に健康になる方法の一つとして「減塩」についての議論に参加してきました。今回はその様子をご報告するとともに、『DELISH KITCHEN』のSDGsに関わる今までの取り組みについてもまとめさせていただきました。


菅原 千遥 

取締役 執行役員 DELISH KITCHEN カンパニー長

2012年慶應義塾大学を卒業後、グリー株式会社に入社。事業責任者として女性向けネイティブゲームに従事し、その経験を活かし戦略部門にて子会社や投資先会社の事業管理基盤構築を推進。その後、新規事業の立ち上げを主導。2015年9月、株式会社エブリーを共同創業。レシピ動画メディア『DELISH KITCHEN』を立ち上げ、2018年に執行役員に就任。2020年、取締役 執行役員に就任。

2020年2月より、厚生労働省「自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」に参画。




はじめに

まず、私たちが運営しているレシピ動画メディア『DELISH KITCHEN』について少しだけ紹介させてください。

『DELISH KITCHEN』は、「誰でも簡単においしく作れる」をコンセプトにレシピ動画を毎日配信している日本最大級のレシピ動画メディアです。私たちが『DELISH KITCHEN』を通して実現したいと思っていることは、「何を作ったらいいかわからない」と悩んでいる方々の課題を解決したいということです。発見に満ちた新しい体験を通して、料理を作る方にも、食べる方にも、楽しみを届けたいと思っています。そういった「幸せな食卓のお手伝い」ができるよう目指しています。


 今までのSDGsに関わる取り組み

今まで『DELISH KITCHEN』では社内で制作しているレシピ動画の配信のみならず、「幸せな食卓のお手伝い」に通じる様々な取り組みに賛同し、コラボレーション動画を制作しSNSへ投稿したり、TV番組出演、イベントなど積極的に参加してきました。

DELISH KITCHENが農林水産省『JAPAN HARVEST 2017 丸の内農園』とコラボ!日本の食文化国産農林水産物への理解を深める体験を提供
『海と日本PROJECT』に『DELISH KITCHEN』が参画!見て&食べて美味しい『SUSHI ART Challenge in TOKYO』から海の魅力を発信
『DELISH KITCHEN』が『TABLE FOR TWO』と今年もコラボ! Supporting Partnerとして「おにぎりアクション 2020」を応援
「おにぎりアクション」には2年連続して参加させていただいています。
おにぎりの写真をSNS投稿して、アフリカ・アジアに給食を届けよう! #OnigiriAction をDELISH KITCHENも応援しています!
『DELISH KITCHEN』と食品ロスについて考えよう!本日26日(月)より「食品ロスゼロWEEK」を実施
厚生労働省開催、「自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」の構成員に当社取締役執行役員 菅原千遥が選出

 

2020年10月3日 『SUSHI ART Challenge in TOKYO』コンテストでの一幕

持続可能な食環境づくりに向けて

そしてこの度、厚生労働省が開催する「自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」の主旨に賛同し、構成員として参加させていただきました。食環境を取り巻く社会情勢として、下記3つの議題について話し合いが行われました。

  • 少子高齢社会の更なる進展と迎えつつある「人生100年時代」
  • 持続可能な活力ある社会の実現に立ちはだかる主な栄養課題
  • 持続可能な開発目標(SDGs)と今後の食環境づくりに向けた国際動向

 

ごく一部になりますが、ここでは栄養課題について触れたいと思います。

世界195か国を対象にした調査で、死亡・障害調整生命年(DALYs)に最も影響を与えている要因として、東アジア、アジア太平洋地域の高所得国(日本を含む。)では、ナトリウムの多量摂取の影響が最も大きいという結果があります。毎日の自分自身の食生活を思い浮かべてみても納得ですが、各国の食塩摂取量を比較すると日本は他国よりも多い傾向にあり、特に醤油・塩・味噌などの調味料からの摂取が最も多いのが特徴的です。そのため、「減塩」が健康につながる施策として重要とされており、日本人の食事摂取基準(2020年版)を設けるなど様々な減塩政策が取られてきました。

資料:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou_128610_00012.html

 


(『料理アプリに関する調査』調査結果報告書(2020年3月))


『DELISH KITCHEN』では定期的にユーザーアンケートを実施していますが、普段料理の際に何を気にしているか?という質問には「材料費を安く抑えられること」「栄養バランスが取れていること」次いで「短時間で調理ができること」といった回答が多く、半数近くの方が重視しています。一方で「減塩」については16.8%と関心をもっている方は少数。つまり、栄養バランスを取りたいと思っていても、自分たちの献立のどこに課題があるのかを把握できていないと言う点に問題があります。

同じ東アジアでも韓国では塩分摂取量が日本より少ないというデータがありました。韓国は唐辛子をはじめスパイスをふんだんに使用した調理方法が一般的で、日本の一般家庭での調味とは大きく異なります。日本には出汁という素晴らしい文化がありますが、それ以外の塩分を含まない調味料としてスパイスはまだまだ活用の余地があると思います。たとえば食の教育という観点も取り入れながら、「減塩」のためにスパイスの活用方法を普及させていく、そういった仕組み作りも必要かもしれないと感じました。

『DELISH KITCHEN』では、全てのレシピを管理栄養士が考案し、栄養バランスについても計算されています。成分表示についてはプレミアムサービスのみでの提供にはなりますが、炭水化物や脂質、タンパク質、糖質、塩分量もレシピ毎に確認していただくことができます。

https://delishkitchen.tv/lp/premium

 

『DELISH KITCHEN』がこれからできること

こうした栄養改善への取り組みは、健康増進に繋がるだけでなく、教育や勤労等の様々な社会活動を支え、SDGsの目標達成にも貢献します。

『DELISH KITCHEN』は、生活に密着した「食」という領域のサービスとしてこれまでもSDGsの重要性を認識し、それに関わる取り組みに参加してきました。今後、よりユーザーに喜んでもらえるサービスを作るためにはどうすればいいのかを突き詰めていくと、

  • 食と健康に関する知識を自然に身につけてもらうことでの健康増進
  • 「料理」という行動自体の役割分担
  • 魚の消費をきっかけに海の豊さを考えること
  • 家庭でのフードロス削減

など、社会に対する働きかけを積極的に行っていくことが必要なのではないかと思っています。このような社会へのアクションを実現させるために、国連が定める「SDGs」と関連させながら方針、具体策を整理しているところです。

世界共通の目標である「SDGs」が目指す、「誰一人取り残さない」持続可能でより良い社会の実現のためにレシピ動画メディアとして何ができるのか、さらに取り組みを推進していきたいと思います。


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