エブリーでは、専門知識を持ったメンバーが中心となって、社内で勉強会が開催されることがあります。主体性をもった社内発信がどのように行われているのか、一例をご紹介します。
今井 啓介
執行役員 CTO 開発本部長 兼 DELISH KITCHEN開発部 部長
2015年新卒でサイバーエージェントに入社。Androidエンジニア、Webエンジニアとして生配信サービスの立ち上げに携わる。2016年9月、株式会社エブリーにエンジニア第一号入社し、DELISH KITCHENのAndroidアプリ、Webサイトの立ち上げに従事。2021年7月DELISH KITCHEN開発部の部長就任。同年10月、執行役員 CTO 開発本部長に就任。
林 聖大
デジタルマーケティング事業部 部長
2013年に新卒でヤフー株式会社(現:Zホールディングス)に入社。約半年の研修を得てセルサイドの広告ビジネスを展開する部署へ配属。国内大手媒体を中心に収益支援をサポート。その後トラベル部門の立上げに参加し、観光地の旅館/ホテルを周り開拓業務に従事。2016年、株式会社VOYAGE GROUP(現:CARTA HOLDINGS)に転職しSSP事業を展開するfluctにてメディアの収益化サポートを支援。マネジメント / PL管理/ 事業立ち上げなど多岐に渡って経験を積む。2021年4月エブリーに入社し、現在はデータソリューション本部 デジタルマーケティング事業部 部長を務める。
①事業間のシナジーを生み出す、アドテク勉強会
ー昨年の秋頃、全6回構成という大きな規模で「アドテク勉強会」を開催していたのが林さんです。これはどのような経緯で開催したのでしょうか?
林:僕は、これまでのキャリアにおいて一貫してアドテクノロジーを起点としたビジネスに従事しています。エブリーに入社後も『DELISH KITCHEN』の広告マネタイズ領域を担当しているのですが、入社した当時はGoogle Ad Manager(以下GAM)をはじめとしたアドテクについて、社内でラフに会話する頻度が少ないと感じていました。
そして僕の入社後に同じチームとなったメンバーが、アドテク初心者だったという経緯があり、機会を生かして1人ではなくもっと間口を広げて僕の知識をお伝えできるような勉強会にしようと話がまとまりました。
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ー自発的に構築された勉強会だったんですね!
林:そうですね。具体的なネットワーク広告配信の仕組みを、社内の多くの人にも知ってもらうことで、より高い収益化に向けた議論を活発化できるとも思っていました。
知識のレベルはメンバーによって差がありますので、カジュアルに「ネットワーク広告ってどういうビジネスモデルなの?」「そもそもどういう流れで配信されてくるの?」「誰が広告だしてるの?」「どう制御してるの?」といった基本的な質問にもお答えできるよう、固くない雰囲気で誰でも参加できる体制が理想だなと思っていました。
ー参加者はどのように集めて、何人くらい集まったのでしょうか?
林:最初は、Slackで僕個人が持っているオープンチャンネルや『DELISH KITCHEN』の広告営業チームのチャンネルで声をかけました。最終的には76名の方が参加してくださったのですが、こんなに集まってもらえると思わずびっくりしましたね。
参加資格なども特に設けていなかったので、『DELISH KITCHEN』以外のサービスの方や、営業職以外の方など、思った以上に多様な方々にお集まりいただきました。
ー勉強会はどのような構成だったのでしょうか?
林:1回1時間の全6回構成です。まず最初に勉強会のゴールを設定しました。少し目標が高めではありましたが、「GAMの基本的な機能と構造を理解し、運用を質問なしでできるレベルにする」というところにゴールを設定していました。その後、これらを達成するためにはどういったお話しをすれば良いかを考え、逆算して講義の内容を決めていきました。
もちろん参加者は多様な方に集まっていただいているので、業務に直結している方もそうでない方もいらっしゃいました。そのため、幅広い職種の方に楽しんでいただけるように「アドテクの基本的な構造理解」から「自社での有効な運用方法に応用する方法」についてまでお話ししました。
ー反響はどうでしたか?
林:すごく大きかったです!主催側の感想としては、大きく2つの観点で開催してよかったと思える理由があります。
まず1つは社内交流のきっかけになったことです。当時は僕が入社して間もなかったので、挨拶代わりとして自分のことを覚えていただくきっかけになったと思います。部署を超えて、『DELISH KITCHEN』以外のサービス担当者からも広告周りの相談や質問をもらえたので、良い意味で横断的な動きができてよかったです。
2つ目は、社内においてアドテクの認知度がアップしたことです。開催後にアンケートを回収し、定性的ですが良いフィードバックをたくさんもらうことができました。
あとは補足として、勉強会を設計しながら自分の知識のおさらいにもなりました。インプットした情報はどこかでアウトプットしないと知識になっていかないので、今後も引き続きアウトプットする場を設けて使っていきたいなと思っています。そして、勉強会で得た情報をもとにメンバーからアイデアが生まれ、事業間でのシナジーが創出されることを期待しています。
②ディスカッションするエンジニアの勉強会、TechTalk(テックトーク)
ー開発本部では、週1回のペースで勉強会「TechTalk(テックトーク)」を開催していますね。この経緯について、CTOの今井さん教えてください!
今井:当初は開発本部の定例として定期的なMTGを設定していましたが、時間を経て現在のTechTalkの形になりました。TechTalkの目的は2つあり、1つ目はエンジニアの技術的成果の発表の場にすること。2つ目は組織横断した技術情報共有の場にすることです。
また、昨年末には開発本部の活性化を目的に「組織活性化委員会」を発足しており、TechTalkの運営も活性化委員にお任せしています。
ー勉強会ではどんな内容をお話しされていますか?
今井:毎週いずれかのチームから発表者を出し、上限1時間の枠を取って発表してもらっています。発表に対するハードルを高くしすぎないように、お題は自由にしているため、個性が見えて面白いです。
主な内容としては、これまで実際の現場で起きたノウハウ共有や最新技術の調査、前職での経験などがあります。そのほかにも快適な開発環境を整えるためにデスク周りの整頓術やおすすめのキーボードなど、グッズの紹介をしている人もいるので本当に様々ですね。
ー参加者の反応はどうですか?
今井:社内での認知度も参加率も高く、良い形で維持できていると思っています。発表者が一方的に話すのではなく、参加者を含めてディスカッションの場にしたいので毎回ラフに質問が生まれていますね。普段業務で関わることがないエンジニア同士でも、コミュニケーションをとる良い機会につながっていると感じます。
振り返ると、第1回のTeckTalkは2020年5月に開催していたので、週1回の頻度で2年弱も運営し続けることができました。今後は、先述した活性化委員会が中心となって、TechTalkをより良いものにしていくべく見直しを図っています。開発本部のメンバーに満足度調査のアンケートを実施し、得られた意見をもとに今後も活発的なTeckTalkを運営していきたいです。
おわりに
今回は2つの勉強会を紹介しましたが、「PdM勉強会」「知財勉強会」など多様な勉強会が開催されており、どなたでもご参加いただけます。オープンな環境で自律性を持って働きたいという方は、ぜひ下記URLより求人情報をチェックしてみてください。
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