11月1日(土)に池袋・サンシャインシティ 噴水広場で行われたのは、全国の高校生がプロデュースする“食”の商品コンテスト「~未来を創る~第12回全国高等学校フードグランプリ」。今回も、『デリッシュキッチン』副編集長の斎藤香織が特別審査員として参加し、予選を通過した6校の審査を行いました。その舞台裏をお届けします。
登壇者紹介

デリッシュキッチンカンパニー
副編集長 管理栄養士
斎藤 香織
管理栄養士養成校卒業後、社員食堂で給食管理業務、病院では栄養管理業務を学び、現在では『デリッシュキッチン』でレシピ開発を行う。「誰でも料理が好きになるレシピ!」をモットーに、日々レシピ制作に励む。
「~未来を創る~全国高等学校フードグランプリ」とは
伊藤忠食品株式会社主催の本コンテストは、高校生が地域の食材や食文化を活用して開発した商品を全国から募集し、No.1を決定する大会です。「食を通じた地方創生と人材育成による食品市場の活性化」に向けて、地域資源のさらなる活用や食文化の継承・浸透による地方創生、および未来を担う高校生に向けた学習機会の提供による人材育成により、食品市場の一層の活性化を目指しています。
今回は、23校・29商品のエントリーの中から予選を通過した6校が本選に出場。商品審査は、大手食品・飲料メーカーや小売業、流通業など幅広い業種から8名の審査員で行われました。エブリーからは、管理栄養士で『デリッシュキッチン』の副編集長を務める斎藤が、特別審査員を務めました。
高校生たちのアイデアと熱意が光る商品開発
会場は、ショッピングを楽しむ方々で賑わう、池袋・サンシャインシティ 噴水広場。本選では、ご来場のお客さまの投票と審査員による試食審査に加え、各校5分ずつのプレゼンテーションが行われます。
試食審査では、審査委員が各校のブースを訪れ、試食を行っていきます。審査員から、直接高校生へ質問を投げかけるシーンも。慎重に審査が進んでいきます。
開発された商品は、実際に販売もされており、来場のお客さまや審査員の生の声は、更なる商品改良に生かされます。

試食審査が終わると、各校5分間のプレゼンテーションに移ります。地元特産品を活用した商品開発の経緯や、流通を想定して工夫した点、地域活性化への貢献度などを発表。吹き抜けの広い会場、そして多くの聴衆で緊張が高まる中、マーケティング理論を活かした商品設計や社会貢献の思いなど、各校オリジナリティ溢れるプレゼンテーションが披露されました。

プレゼンテーションが終わると、審査員からのQ&Aが行われます。『デリッシュキッチン』副編集長の斎藤からは、管理栄養士の視点からの質問や、日頃レシピ開発・監修をしている中で感じた内容についてコメントがありました。

全てのプレゼンテーションが終了すると、審議に入ります。主な審査項目は7つあり、それぞれに評価をつけていきます。
1. 商品の味、食べ方の創意工夫
2. 商品の独創性、新規性
3. 商品のネーミング、パッケージデザイン
4. 価格の妥当性
5. 商品の流通性(物流・販売面)
6. 商品開発による地域社会への波及効果及び貢献度
7. プレゼンテーション審査
審査員は、食品・飲料メーカーや小売業、流通業など、幅広い業種の方々で構成されています。試食やプレゼンテーションでの評価をふまえ、各業種の視点から様々な意見が飛び交う審査会議となりました。
静岡県立沼津商業高等学校「しずっ娘。」が大賞を受賞!
大賞(文部科学大臣賞)は、静岡県立沼津商業高等学校の「しずっ娘。」が選出されました!「しずっ娘。」は、高品質な沼津茶を使った香り高い生地とミルク餡を組み合わせた和洋スイーツです。「静岡茶をふたたび日本一へ」をコンセプトに、訪日外国人をはじめ幅広い層に好まれる味わいとしっとりとした食感に。審査員も総じて納得の結果となりました。
また、静岡県立沼津商業高等学校の「しずっ娘。」は、プレゼンテーション 優秀賞も与えられ、ダブル受賞となりました!
プレゼンテーション 優秀賞を受賞した静岡県立沼津商業高等学校には、斎藤がプレゼンターとして、表彰状と副賞の「デリッシュキッチングッズ」が送られました。

今回の「~未来を創る~第12回全国高等学校フードグランプリ」での高校生たちの熱意溢れる商品開発に触れ、食の未来を担う次世代の活躍に、改めて大きな期待と刺激を受けました。
『デリッシュキッチン』は、「誰でも簡単においしく作れる」レシピを届けるメディアとして、日々の食卓を豊かにするサポートを続けています。今後も、日本の食文化の発展、そして未来の食の担い手である若者の育成にも貢献してまいります。
今後の『デリッシュキッチン』の活動にも、ぜひご期待ください。