エブリー創業10周年 ── これまでの10年、これからの10年

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今日で、エブリーは創業からちょうど10年を迎えました。

この節目を迎えられたのは、日々サービスをご利用くださるお客様、共に走り続けてくれた社員とそのご家族、株主の皆さま、そしてこれまで関わってくださったすべての方々の支えがあったからこそです。心より感謝申し上げます。

10年という年月は決して平坦ではありませんでした。挑戦と試行錯誤の積み重ねの中で、幾度となく壁にぶつかり、それでも歩みを止めることなく前へ進むことができたのは、皆さまの応援と信頼のおかげです。この10年の感謝を胸に、ここから先の未来に向けての思いを綴らせていただきます。

これまでの10年

「明るい変化の積み重なる暮らしを、誰にでも。」

2015年。当時スマートフォン普及率は72%を超え、通信は4Gが始まり、誰もが手のひらで常時大容量のインターネットに接続できる時代に突入しようとしていました。モバイルアプリを軸にしたスタートアップが次々と上場する一方で、インターネット上の情報の信頼性は課題を抱え、社会はまだリテラシーの壁を越えられていない時代でした。

そんな中で私は「新しい技術が広がったときこそ、新しい課題解決によって世界を変えられる」と信じてプロダクトに関わってきました。学生時代からインターネットを愛し、いつか真の生活インフラになることを夢見続けてきた自分自身にとって、その変革の最前線に人生をフルベットしたい──。そう考えたことが、起業の原点でした。

挑戦を続けた10年

振り返ればこの10年、私たちは毎年のように新しい事業やプロダクトに挑み続けてきました。半年前、マネージャー合宿で「大事にしたいカルチャーは何か」を議論した際に最も多く挙がった言葉も「挑戦」でした。

創業初日、動画編集の経験すらなかった創業メンバーと共に、まず行ったのは家電量販店でカメラを購入すること。そしてオフィスに戻り、1本目の動画を撮影・編集して配信したことが、すべての始まりでした。日本で最初の“ショート動画を軸にした動画メディア“は、専門家でもなかった私たちの無謀とも言える挑戦から産声をあげたのです。

10年が経ち、組織の規模が大きくなった今も、その「挑戦」のカルチャーは色褪せることなく、むしろより強く、細部にまで浸透し続けています。新しい未来を切り拓くために挑み続ける仲間がいる──これこそがエブリーの最大の強みであり、誇りです。

日本最大の食のプラットフォーム

デリッシュキッチンは『おいしい楽しい「食事」と「健康」をすべての人に』というミッションを掲げ、この10年間歩みを続けてきました。2025年8月末時点でSNSフォロワー数は893万で国内No.1(※1)、APP+WEBのMAUは2980万でレシピ動画サービスとしては国内No.1(※2)と、日本最大の食のプラットフォームへと成長することができました。

※1:「SNS」=Instagram、Facebook、YouTube、X、TikTok。自社調べ(2024/6/1〜2025/8/31)
※2:Sensor Tower・Similarweb(2025/7/31時点)。レシピ動画掲載を主目的とするサービスの国内の月間利用者数を調査。アプリ、ウェブそれぞれの利用者数合計値がNo.1であることを意味

もちろん「もっと早く到達できたのでは」と悔やむ瞬間もあります。しかし、時間をかけてでも信念を貫き、情熱と粘り強さを持ち続けてきたからこそ、ユーザーやクライアントとの信頼を積み重ねることができた。その10年分の重みこそ、私たちにとって何より大きな資産だと感じています。

私たちは常にユーザーの声と向き合ってきました。レビューや問い合わせを一つひとつ読み、直接のインタビューを続け、最近では月1回の全社員MTGでそのインタビュー動画を全員で視聴しています。「デリッシュキッチンが無ければ料理を始めなかった」「デリッシュキッチンがあったから毎日の料理を続けられている」。こうした言葉をいただくたびに胸が熱くなり、自分たちが挑んでいる意味を改めて実感します。そして、「もっとおいしく楽しい食事をしたい、デリッシュキッチンに助けてもらいたい」という期待の声は、次の10年に向かう私たちの原動力になっています。

また、インタビューはユーザーだけでなく、クライアントの方々にもお願いしてきました。食の世界は生産者・メーカー・小売・生活者など多くの人々のつながりで成り立っています。その中で私たちは、「クライアントと共に、おいしい楽しい“食事と健康“をすべての人に届ける」存在でありたい。そう信じて、単なるメディアや広告の枠を超え、生活者に寄り添うための新しい組織やソリューションづくりに取り組んできました。

10年という時間は、決して短くはありません。その間に何度も試行錯誤を重ね、時に悔しい思いをしながらも、仲間と共に積み上げてきた日々が、今のデリッシュキッチンを形づくっています。この先の10年も、私たちは信念と情熱を胸に、さらに多くの人の食卓を支える存在であり続けたいと思います。

これからの10年

AIファースト・カンパニーにむけて

今年の春、社内向けに「AIファースト・カンパニーに向けて」という発信を行い、働き方とプロダクト開発の両面でAIファーストを軸に変革を進めています。

取り組みを始めてまだ半年足らずですが、すでに成果が現れています。プロダクト開発では数倍規模の生産性向上が見られ、現在は10倍を目指して取り組みを加速中です。また、主要なオペレーションもAIを前提としたものへと置き換わりつつあり、組織全体での変革が進んでいます。(参考:https://tech.every.tv/entry/2025/06/30/180021 https://tech.every.tv/entry/2025/08/29/172058

プロダクトにおいても、主力事業であるデリッシュキッチンを「レシピメディア」から「AI料理アシスタント」へと大きく舵を切りました(参考:https://everything.every.tv/20241111)。No.1の地位を築いた従来のポジションをあえて捨て、次の10年に挑むための大胆な変革です。加えて、デリッシュキッチン以外の事業やソリューションにおいても、AIファーストを軸に進化を続けています。

AIは、顧客との関係性をより深く、より広く築くための道そのものです。新しい技術をより良い顧客体験へつなげる挑戦こそが、エブリーの強みです。まだ始まったばかりの進化の過程で、私たちは全社一丸となってAIファーストの変革に挑み続けます。

リテールメディアNo.1による日本最大の食のプラットフォームの拡張

7年前から取り組んできたリテールメディアの領域は、この1〜2年で日本でも大きな注目を集めるようになりました。特に今年に入ってからは、小売業のクライアントからのご相談が急増しており、まさに“機は熟した“と感じています。

エブリーとしても、日本最大級の食品スーパー向けデジタルサイネージに加え、小売アプリやネットスーパー支援など、統合的なソリューションを提供できる基盤を整えてきました。繰り返しになりますが、食の世界は生産者・メーカー・小売・生活者といった多くのステークホルダーによって成り立っています。だからこそ私たちは「クライアントと共に、おいしい楽しい“食事と健康“をすべての人に届ける」存在でありたいと考えています。これからもリテールメディア事業を強化し、その役割を果たしていきます。

もちろん、準備を重ねてきたとはいえ、課題はまだまだ山積みです。トレンドだから進むのではありません。ひとつひとつの課題解決に真摯に向き合い、ステークホルダーと共に、新しい未来を生活者に届ける取り組みを進めていきます。

「明るい変化の積み重なる暮らしを、誰にでも。」

「明るい変化の積み重なる暮らしを、誰にでも。」をパーパスとして掲げ、エブリーは取り組んでいます。食生活の領域にとどまらず、暮らし全体を支える企業へと拡大していけるよう、現在もさまざまな事業を進めています。

その挑戦のひとつひとつは、次の10年における第2、第3の主力事業を生み出すための布石です。これまでの歩みを土台に、生活者にとって欠かせない存在となる新たな事業を生み出し続けること。それが私たちの目指す姿です。

共に挑み、未来を切り拓く

この10年で私たちは、「信念を貫き、粘り強く挑み続けること」「顧客の信頼を積み上げ、共に挑戦し続けること」が、未来を切り拓く力になることを証明してきました。これからの10年も、その姿勢を決して失わず、新しい技術を恐れずに取り込み、仲間と共に挑み続け、社会にとって欠かせない存在へと進化していきます。

そしてこの挑戦は、私たちだけでは成し遂げられません。顧客と共に未来をつくり、同じ志を持つ新たな仲間と共に歩むことで、さらに大きな変化を生み出せると信じています。もし少しでも共感していただける方がいれば、ぜひ一緒に挑戦していただきたいです。

10年かけて築いた信頼を土台に、さらに大きな未来を切り拓く──。

エブリーはこれからも挑戦をやめず、熱い思いをもって、すべての人に「明るい変化の積み重なる暮らし」を届け続けます。

最後になりますが、今後とも皆さまからのご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。



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