ヘルスケアとリテールテックで「新しい未来の食生活」を。「DELISH KITCHEN」は最高品質かつ世界で唯一のサービスへ

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エブリーの創業以来主力事業として走り続けてきた『DELISH KITCHEN』。おいしい楽しい「食事」と「健康」をすべての人に届けたいという思いのもと、今や3,500万人以上に利用される国内最大規模のレシピ動画メディアへと成長してきました。

2015年のサービス開始から10年の節目を前に、『DELISH KITCHEN』はレシピ動画メディアという枠組みを超え、「新しい未来の食生活」を創るという大きなビジョンに向けて、新たなステージへと飛躍しようとしています。

その挑戦の現在地と展望について、DELISH KITCHEN カンパニー長の菅原と、サービスグロース部 部長の堀田に聞きました。

菅原 千遥 
取締役 執行役員 DELISH KITCHEN カンパニー長 共同創業者

2012年慶應義塾大学を卒業後、グリー株式会社に入社。
事業責任者として女性向けネイティブゲームに従事し、その経験を活かし戦略部門にて子会社や投資先会社の事業管理基盤構築を推進。その後、新規事業の立ち上げを主導。
2015年9月、株式会社エブリーを共同創業。レシピ動画メディア『DELISH KITCHEN』を立ち上げ、2018年に執行役員に就任。2020年、取締役 執行役員に就任。

堀田 敏史
執行役員 VP of Product

2011年名古屋工業大学大学院を修了後、グリー株式会社に入社。エンジニアとしてソーシャルゲームの企画開発、新規事業領域で介護施設メディアの開発に従事。
2015年アゲレ株式会社共同創業。フリーランスを経て2016年09月、株式会社エブリーに入社。2021年07月からはDELISH KITCHENカンパニー サービスグロース部 部長として、事業拡大を牽引。
2023年07月 VP of Product、執行役員、MAMADAYS(現 トモニテ)カンパニーサービスグロース部部長に就任。

おいしい楽しい「食事」と「健康」をすべての人に

ーまず、『DELISH KITCHEN』全体のミッションについて教えてください!

菅原:『DELISH KITCHEN』は、すべての人が毎日向き合う「食」に関する課題解決によって、おいしい楽しい「食事」と「健康」をすべての人に届けていきたいと考えています。

人生100年時代。私たちは1日3回、一生で10万回の食事を経験することになります。食事はエネルギーや栄養の源であるだけでなく、家族や周囲の人とコミュニケーションし、絆を深めるきっかけにもなりますし、おいしい食べ物を食べることはなにより幸せなことです。「食」の体験をもっと楽しく、そして健康的なものにしていくことは、日々の生活をより豊かにすることに繋がると考えています。

『DELISH KITCHEN』ではその実現のために、毎日の献立決めの悩み、買い物の手間、調理の負担、栄養管理の難しさなど、一人ひとりの生活者が抱える日常の課題解決(toC)に取り組むと同時に、食品メーカーやスーパーマーケットといった食に関わる業界が抱えるマーケティングや販促DXの課題(toB)の解決にもアプローチしていくことで、「新しい未来の食生活」を創っていきたいと考えています。

この各方面の取り組みはバラバラではなく、連動しています。たとえば、toCの課題解決を通して、『DELISH KITCHEN』では、レシピ動画コンテンツや食に感心の高いユーザー、そして食に関するビッグデータを蓄積することができます。それらを活用することで、toBの課題解決が可能になり、toBの課題解決によって、魅力的なメーカーの商品がより多くの消費者に伝わったり、スーパーマーケットでの買い物体験がより楽しく便利なものになったりと、メリットが循環して生活者一人ひとりの暮らしを豊かにすることにも繋がります。

『DELISH KITCHEN』は、このように「食」に関わるアクターをつないでいくことで、食のプラットフォームになることを目指しています。


最高品質のレシピで国内No.1レシピ動画メディアに

ーメディアとしては、これまで具体的にどんなことに取り組んできましたか?

菅原:まずは、「食」の中でも料理に関する負の部分=調理と献立決めに関する悩みを無くすために、計5万本以上のレシピ動画を発信してきました。

レシピの内容は、より美味しく、そして誰が作っても失敗しないように食のプロによって考案・撮影され、管理栄養士が監修しています。せっかく料理に挑戦したのに失敗してしまうと、料理自体が嫌な体験になってしまうと思うので、料理をハッピーな体験にするためにもレシピは常に「最高品質」にこだわってきました。また、ユーザーからの評価の低いレシピを改善したり、食の需要やトレンドのリサーチに基づいてレシピを考案することで、ユーザーに求められるレシピを提供できるよう心がけてきました。

堀田:日常の何気ない時間に「食べてみたい」「作れそう」と思うレシピを見つけられるように、アプリを立ち上げたときに自動でレシピを提案する仕組みも取り入れました。

料理の課題で一番大きいのが、「献立を考えるのが面倒」「毎日何を作ろうか迷う」など、献立決めに関する課題なのですが、検索型のレシピサイトの場合、使いたい材料や作りたい料理を自分で検索する必要がありますよね。『DELISH KITCHEN』は、検索する単語すら思い浮かばないとき、検索する手間すらかけたくないときにもレシピが提案されるので、会社からの帰宅途中に何気なく今日の献立を考えるといったことも可能なんです。

また、キッチンで調理手順を動画で確認しながら調理できるように、キッチンでも見やすいUIを整えるなど、ユーザーが心地よく使えるような設計を追求しており、アプリのユーザー評価は国内No.1(※1)となっています。

(※1)data.ai調べ(App Store「フード&ドリンク」カテゴリーにおける累計評価数1万5000件以上のiOSアプリの平均評価値〔各リリース日~2022/02〕)

菅原:こうしたハイクオリティのコンテンツ配信を積み重ねてきた結果、今では3,500万人以上の方にご利用いただく国内最大規模のレシピ動画メディアに成長しました。


ヘルスケアとリテールテックで世界で唯一のサービスへ

ー「新しい未来の食生活」の実現に向けて、今後はどんなことに取り組んでいきますか?

菅原:これまでレシピ動画メディアとして蓄積してきた「食」に関するビッグデータやユーザー規模を活かし、これからは「ヘルスケア」と「リテールテック」の2領域に特に注力していきます。

ーでは、まず「ヘルスケア」について教えてください!

堀田:『DELISH KITCHEN』では、「食」を通じて日々の献立決めから健康管理まで一気通貫でサポートできるヘルスケアサービスの開発を進めています。

日本のヘルスケア産業は、2016年の約25兆円から2025年には約33兆円の市場規模になると言われている成長産業です。日本の平均寿命は世界一ですが、健康寿命は平均寿命より約10年短いと言われており、健康寿命を延ばすことは社会的に大きな課題となっているのです。

また、コロナ禍でのステイホームやテレワークを経て、運動不足や体力の低下、肥満や体重の増加など、健康課題を感じる人も増えており、『DELISH KITCHEN』が定期的に行っているユーザー調査では、75%以上の人が「日々の食生活で健康を意識している」と回答しました。

しかしながら、ユーザーインタビューを通じてわかってきたことは、家族の健康を考え栄養バランスを重視した献立を作りたいと思っていても、具体的にどうすれば良いのかわからず行動変容を起こすには大きなハードルがあるということです。

そこで、『DELISH KITCHEN』では、「食」を通じて日々の献立決めから健康管理まで一気通貫でサポートできるヘルスケアサービスを開発し、誰もが簡単に楽しく健康的な食生活を送ることができる仕組みをつくっていきたいと考えています。すでに『DELISH KITCHEN』のアプリでは、食事を記録すると自動で栄養計算され、今何の栄養素が不足しているのかを簡単に知ることができたり、管理栄養士が健康管理に役立つアドバイスや栄養バランスがより良くなる食材を提案してくれたりといった機能を実装しています。

今後はさらにヘルスケアに特化したアプリをリリース予定で、機能についても、『DELISH KITCHEN』のビッグデータに基づくことで、より一人ひとりにパーソナライズされたアドバイスを可能にするなどのアップデートを予定しています。

ー「リテールテック」についてはいかがでしょうか?

菅原:「リテールテック」とは、テクノロジーの力で小売業の現場を効率化させる次世代技術のことで、富士経済によると、国内市場規模は2030年に2021年比2.2倍の5553億円に達すると予想される成長産業です。『DELISH KITCHEN』では特にスーパーマーケットでの買い物体験を進化させる取り組みとして「リテールメディア」の構築を進めています。

コロナ禍を経てオンラインでの食品購入も増えてきていますが、消費者の方が食品を購入するのは店舗でという方が7割以上います。また、事前に購入する物を決めて店舗に買い物に行く人は少なく、6割以上の方が、スーパーの店頭で「今日何を買ったらいいかな?」と考えているんですよね。

しかし、その店頭での買い物体験は何十年と変わっていません。人々の生活が多様化する中、買い物体験もテクノロジーの力でもっと楽しく便利にできるはずです。『DELISH KITCHEN』は、質の高いレシピ動画コンテンツや、食に関心の高い3500万人以上のユーザー、そしてそこから得られる膨大な食のデータを持っているため、これらを活用すれば、オンラインとオフラインを融合した新しい買い物体験が創出できると考えています。

そのために、まずはスーパーと連携して、店頭サイネージの設置やネットスーパーの導入などを推進しています。今後の課題は、オンラインのアプリとオフラインの店舗の連携をさらに進めていくこと。これが実現できれば、アプリで献立を考えるところから、食材を購入して調理するところまで、一気通貫で食体験を向上させるサービスが可能となります。

15兆円にも及ぶ食品マーケットを変えていくことは容易なことではありませんが、伊藤忠食品様、加藤産業様などの食品卸とも連携し、業界全体を巻き込んで事業を進めています。


膨大な食データを持つ私たちにしかできない挑戦

ー「ヘルスケア」や「リテールテック」に参入する企業はたくさんありますが、『DELISH KITCHEN』が参入する意義はなんでしょうか?

菅原:まず、『DELISH KITCHEN』は、レシピ動画メディアとして蓄積してきた膨大でハイクオリティなコンテンツを持ち合わせています。精度の高いレシピ、消費者のニーズに合わせて日々進化する動画の表現力。徹底的に「最高品質」にこだわり抜いて制作してきたからこそ、レシピへの評価も国内で圧倒的な高さを誇っています。

堀田:このようなハイクオリティのコンテンツを保有しているからこそ、「食」に関するデータも膨大に持ち合わせています。どんなレシピに興味を持ったのか、何を作ったのか、何を食べたのか、などのユーザーデータに加えて、オフラインとの連携により、何を買ったのかもわかるようになります。

食に関してここまで全フェーズのデータを保有する企業は他になく、大手プラットフォーマーすらも持ち得ていません。『DELISH KITCHEN』はこのデータを持つからこそ、「新しい未来の食生活」を形作る圧倒的なソリューションを生み出していく、その挑戦権を唯一持っているのだと自負しています。

ー最後に、就活中の皆さんにメッセージをお願いします。

菅原:『DELISH KITCHEN』はこれからも「新しい未来の食生活」を創るための挑戦を続けていきます。そのためには、もっと幅広い層のメンバーの知見や考え方が必要だと感じています。特に、若いメンバーの参入によって情報がアップデートされていくことはとても重要で、毎年新卒社員を採用しています。

堀田:社内では、新卒や中途それぞれのバックグラウンドを持つメンバーが刺激しあいながら成長できる環境があります。新卒でも裁量を持って挑戦できる機会は非常に多く、事業の成長とともに自身の成長を感じられることも多いと思います。実際に、新卒5年目で副部長として事業を引っ張ってくれているメンバーもいます。

菅原:『DELISH KITCHEN』をはじめ、エブリーの事業やサービスは、創業以来変化し続けています。その変化を楽しみながら一緒に作っていくことができる方、そして、人々の暮らしの負を解消し、新しい未来を創っていくことに興味を持っていただける方を、ぜひお待ちしております。


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