ライブ配信機能の開発で、ユーザーとクライアントの課題を同時に解決。開発に携わったPdMとエンジニアにインタビュー!

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(写真左から)
村上 将也
開発本部 DELISH KITCHEN開発部 副部長

大学在学中にインターンとして『DELISH KITCHEN』のアプリ開発に携わる。その後新卒としてエブリーに入社し、2020年3月から『MAMADAYS(現:トモニテ)』のWebサービス開発を担当。2021年から開発本部 MAMADAYS開発部(現:トモニテ開発部) バックエンドグループマネージャーとして全体設計などに従事したのち、2022年副部長に就任。2023年からはDELISH KITCHEN開発部のマネージャーを経て、11月から副部長に就任。

大川 響生
DELISH KITCHENカンパニー サービスグロース部 マーケティングソリューションプランニンググループ

2022年明治大学卒業後、新卒で株式会社エブリーに入社。データソリューションサービス企画グループに所属し、『DELISH KITCHEN』のプロダクトマネージャーとして広告商品企画、改善に従事。社内の営業メンバーや顧客課題を分析し、直近では「コラムタイアップ」や「バンパー広告」といった新メニューをリリース。現在はマーケティングソリューションチームのリーダーを務める。

本丸 真人
開発本部 DELISH KITCHEN開発部 ヘルスケアグループ

新卒で就活サービスのバックエンドの開発を経験後、2023年7月にエブリーに入社。システム基盤チームに所属し、アプリ内ライブ配信のバックエンドサービス開発などを担当。2024年からは新規サービスである『ヘルシカ』でバックエンドサービスに携わり、2024年6月からヘルスケアグループのバックエンドチームのリーダーを務める。



エブリーでは、7月からスタートしたTBS火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』にて、アプリなどを制作するIT企業の視点から台本監修をしています。西園寺さんの職種・プロダクトマネージャー(PdM)や、楠見くんの職種・エンジニアのセリフのほか、仕事シーンでのストーリー設定などについても、実際の働き方に近くなるよう監修しています。
第2話では、エンジニアの梅松さんと楠見くんが、アプリでのライブ配信機能の開発を進めるシーンがありました。実は『DELISH KITCHEN』でも今春、実際にライブ配信の開発をしています。
『DELISH KITCHEN』では、今までInstagramで実施していたライブ配信をアプリ内で行えるよう機能開発。これにより、ユーザーにはライブ配信だけでなくお買い物や料理も同時に楽しめるようにしたり、メーカーのマーケティング課題も同時に解決しました。

今回は、実際にライブ配信機能開発を担当したプロダクトマネージャー(PdM)とエンジニアの社員に、開発の裏側やそれぞれの仕事内容についてインタビューしました。










ライブ配信機能、開発の裏側に迫る!

ー現在の業務内容を教えてください。

村上:『DELISH KITCHEN』の開発部副部長として、広告事業を中心に新機能開発や機能改善を行いながら、部の方針決定や各部署の調整業務に携わっています。

本丸:システムエンジニアとして、『DELISH KITCHEN』のバックエンド開発に関わっています。最近では、新規のヘルスケアサービスである『ヘルシカ』のバックエンド開発を担当しており、主にインフラ部分に携わっています。

大川:PdMとして、マーケティングソリューションプランニング(以下MSP)チームにて、『DELISH KITCHEN』の広告事業の事業戦略の策定及び商品開発をしています。MSPチームではメーカーや小売などの広告主の課題解決をしながら、ユーザーの課題解決もできるプロダクトを作ることに注力しています。

ー『DELISH KITCHEN』は2024年4月にライブ配信機能をリリースしましたが、開発した背景を教えてください!

大川:『DELISH KITCHEN』では調理家電メーカー様とInstagramのライブ配信を長期間に渡り実施してきました。一般的に、調理家電などの比較的高価な商品の購入を検討する際、購入前に念入りにリサーチをすると思います。そのリサーチ手段の1つとして『DELISH KITCHEN』のライブ配信で商品の使用感などを確認し、購入の意思決定をするユーザーが一定数いることがわかっていました。

一方で、Instagramのライブ配信では、実際に直接購買への導線を設けることができなかったり、どんなライフスタイルの方が購入されているのか把握できなかったりと、Instagramというプラットフォームでの制約が課題となっていました。

その課題を解決すべく開発したのが、『DELISH KITCHEN』アプリ内でのライブ配信機能です。この開発によって、『DELISH KITCHEN』ユーザーにとっては気になっていた調理家電や新商品などとの出会いを新たに創出することができるようになりました。また、クライアントにとっても、視聴者が実際にライブ配信を通じて購買してくれたのかが一目瞭然となるだけでなく、『DELISH KITCHEN』を普段から利用してくださっている調理頻度の高いユーザー層にもアプローチできるようになり、ユーザーとメーカーの課題を同時に解決することができました。









ーどのような機能なのか、詳しく教えてください!

大川:一般的なライブ配信同様、『DELISH KITCHEN』のスタジオで撮影した映像をリアルタイムでアプリ内で配信しています。コメントやリアクションができるようになっていて、普段のレシピ動画とは違う、臨場感や一体感、何が起こるかわからない面白さをお届けしています。

差別化ポイントとしては、ECサイトへのリンクを貼れること、ライブ内で作られる料理のレシピを見ながらライブ配信を楽しめることの2点が特徴です。商品を紹介しながら進行することが多いので、視聴中でも商品ページに遷移することが可能になっています。また、紹介しているレシピは、もちろん『DELISH KITCHEN』の中にあるレシピが大半ですので、実際に作りたい!と思ったときにはレシピの詳細を確認することができるようになっています。








ーこの機能をリリースするために、どんなチームで開発を進めたのでしょうか?

大川:PdM、エンジニア、デザイナーで構成された7名が中心となって機能開発を進めました。ただ関係者はこれだけではなく、機能の要件を詰めていくにあたっては、営業戦略を検討するPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)のチームとクライアントから求められていることを検討したり、ユーザー視点では、すでにライブ配信を行っている『TIMELINE』のコンテンツプランニングチームとも連携し、実際の配信面や企画面を構築していきました。さらに、実際にリリースした後はお客様に提案に行く営業(AE)チームとも連携し、合計すると20名を超える関係者の総力を持って、このリリースを実現することができました!





PdMの西園寺さん、エンジニアの楠見くん、エブリーではどんな職種?

ーここからは各職種がどんな業務、ミッションを担われているのかをお伺いしていきたいと思います。まず、エブリーのPdM(プロダクトマネージャー)はどんなことをする職種なのでしょうか?

大川:私が所属しているチームはtoB、つまり、メーカーや小売などのクライアントをお客様としていて、PdMのミッションとしては、お客様の課題解決ができる広告商品を作ることです。特に広告商品のスペックを引き上げるために、〇万人以上の月間ユーザー数を獲得する、顧客課題を解決した事例を作るなどを目標に置いています。

業務内容は多岐に渡りますが、まずはプロダクトの成長戦略やプロダクトにどのような機能を追加していくかなど大枠の戦略を立案します。実際に開発が決まれば、各機能の詳細な仕様を詰めていき、プロダクト開発チームやデザインチーム、他部署との情報共有を行いながら計画通りにサービスをリリースさせます。リリース後は、プロダクトの数値分析などを行い、さらなる成長に向けた戦略を立案していくといった感じです。

ー次にエンジニアのみなさんについても教えてください!

本丸:エンジニアは、ユーザービリティやシステムのコスト、システムの柔軟性を考慮するなど、今後の事業に対してシステムがどうあるべきかを考えるのがミッションだと考えています。
会社によって分類の仕方や呼び方はさまざまですが、私たちは、いわゆるソフトウェアエンジニアの中でもバックエンドの領域を担っていて、業務内容としては、いわゆるサーバーサイドの開発を行うこと、設計・実装・動作確認・テストコード・CI/CDの整備などを主に担当しています。

村上:エブリーではバックエンドエンジニアの裁量が大きく、バックエンドを中心にフロントエンドも並行して担当しています。幅広い視野と経験を養い、スピード感を持って成長できる環境になっています。










『DELISH KITCHEN』のユーザー規模、職種を横断したチーム体制が仕事の面白さに繋がっている

ー『DELISH KITCHEN』に関わる中で、どのようなことが面白さややりがいに繋がっていますか?

大川:なんといっても『DELISH KITCHEN』のサービスを利用してくださるユーザー数が多いので、大きなインパクトを与えられる点だと思います。日々ユーザーの声に耳を傾けながら、「どうしたらもっと料理が楽しくなるか?」を考えて、それを実現していけることもやりがいです。
また、クライアントとユーザーの課題を同時に解決することは難易度が高いので、そうした高い目標への挑戦に面白さを感じています。

村上:『DELISH KITCHEN』は日常の料理シーンをサポートするサービスなので、人の生活を支えているサービスを作れていること、かつユーザー数もとても多いことはやりがいに感じています。サービス規模が大きいため私たちの発信が、トレンドや新たなムーブメントを作りスタンダードになり得ることへのワクワク感は、他のサービスにはなかなかない面白さだと思っています。

本丸:私も『DELISH KITCHEN』のようなユーザー規模が大きく、トラフィックも多いサービスで、幅広く技術力の向上を目指せることが面白さだと感じています。トラフィックが多くなると考慮すべき点が一気に増えるので、技術書だけでは学べないことを経験でき、技術力を磨くことができていると感じています。

また、大きい組織だと、専門領域ごとに部署が分かれ分業制になってしまいますが、エブリーは一人一人の守備範囲が広く、担当領域に対する考え方も柔軟なので、バックエンドを軸に幅広く経験してみたかった私にとってはその辺りもやりがいに感じています。









大川:実は、ゼロからのサービス開発や新しい機能開発を内製で完結している会社って少ないんですよね。よくあるのが、自社のPdMで設計したものを社外のデザイナー、エンジニアに外注して作ってもらうやり方です。個人的には、PdM、エンジニア、デザイナーのそれぞれの視点を持って企画を揉める方が、より良いアウトプットができると考えているので、そこもエブリーならではの面白さだと思いますね!

村上:その感覚はエンジニアもデザイナーも同じだと思います!PdMから決定事項がおりてきてただ作業するのではなく、企画から一緒に検討するからこそより良い設計ができます。機能を作って終わりではなく、結果が出た時にも全員で話し合って改善に繋げていて、それぞれが主体性を持って臨めているのはすごく良いですよね。

ー今後の展望を教えてください!

大川:『DELISH KITCHEN』を、もっといろんな方に使ってもらえるプロダクトにしたいです。「作りたい!が見つかる」という価値提供はできていると思うのですが、「作りたい!」が見つかった後に発生する「買い物」においてはもっとできることがあると思っているので、買い物のモーメントにおいてもユーザー課題をもっと解決できるようにしていきたいです!

本丸:私は現在、『DELISH KITCHEN』が新たに取り組んでいるヘルスケアサービス『ヘルシカ』に携わっています。今後もいろんな機能を搭載して、『ヘルシカ』を多くのユーザーに支持されるサービスへ成長させていきたいです。直近でも新たな機能をリリース予定なので、ぜひ皆さんにもチェックしていただきたいです!

村上:ユーザー規模はかなり大きいですが、まだまだ伸び代があると思っています。料理をしようと思ったら、全ての人に『DELISH KITCHEN』を想起してもらえるように、これからも挑戦を続けていきたいです。

どうしても料理って毎日していると義務感が強くなってしまうと思うのですが、新しい調理家電や調味料の発見をきっかけに楽しくなったり、今まで料理をしなかった人が料理にハマったり、ユーザーの生活が豊かになるきっかけを届けていきたいと考えています。クライアントとのタイアップにおいても新しい気付きを提供できるように、ただの広告で終わらせるのではなく、どう届けるかにこだわっていきたいですね。


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