DELISH KITCHEN副編集長の斎藤が「第10回商業高校フードグランプリ」の特別審査員として参加！

11月11日(土)に三井ショッピングパークららぽーとTOKYO-BAY 北館1F 中央広場で行われたのは、全国の商業高校生がプロデュースする“食”の商品コンテスト「第10回商業高校フードグランプリ」。コロナ禍を経て4年ぶりにリアル開催で行われた今回は、DELISH KITCHENのレシピを監修している副編集長の斎藤香織が特別審査員として参加し、予選を通過した6校の審査を行いました。その舞台裏をお届けします。

斎藤香織
DELISH KITCHENカンパニー副編集長管理栄養士　
管理栄養士養成校卒業後、社員食堂で給食管理業務、病院では栄養管理業務を学び、現在ではDELISH KITCHENでレシピ開発を行う。「誰でも料理が好きになるレシピ！」を心がけて日々レシピ制作。料理はもちろん、料理のスタイリングにもこだわる。

「商業高校フードグランプリ」とは

「商業高校フードグランプリ」は伊藤忠食品株式会社主催のイベントで、商業科目を有する全国の高校を対象に、高校生が開発した商品のNo.1を決定する大会です。今年で10年目になり、コンテストを通じて継続的に流通・販売可能な商品の条件や課題を学ぶことで、商品の改良や次の商品開発に活かしていただくこと、地域食文化の活性化に寄与することを趣旨として開催しています。

高校生が地域の特産品を使ってメーカーと共同開発した商品を募集し、23校・29商品エントリーの中から予選を通過した6校が本選に出場しています。その商品の審査にあたり、高校生を含めた若年層のユーザーも多いDELISH KITCHENから、管理栄養士でDELISH KITCHEN副編集長の斎藤が、特別審査員を務めることになりました。

高校生たちの創意溢れる商品開発とプレゼンテーションの熱い想い

審査大会は、ショッピングを楽しむ方々で賑わう、三井ショッピングパークららぽーとTOKYO-BAYの北館1階中央広場の吹き抜けのある会場で行われました。本選では、ご来場のお客さまの投票と審査員による試食審査に加え、各校5分ずつのプレゼンテーションが行われます。

会場での試食審査の様子。高校生たちに鋭い質問を投げかける特別審査員の斎藤。

高校生は自分たちで開発した商品を実際に販売もしています。試食をしてもらいながらお客さまの声を集めて、更なる商品改良に繋げています。

プレゼンテーションは、各校5分ずつ行われ、地元特産品を活用した商品開発の経緯や地域活性化、SDGsの貢献度をアピールしました。こちらにも伝わってくるような緊張感の中で、マーケティング理論を活かした商品設計や社会貢献の思いなど、学校それぞれのオリジナリティが溢れるプレゼンテーションが披露されました。

普段からDELISH KITCHENでレシピ開発をしている斎藤は、商品開発を行う高校生にプロの視点からコメントをします。料理や食べ方でどんなアレンジができるかなど、学生にない切り口のアドバイスも行いました。

全てのプレゼンテーションが終了すると、審査員は審議に入ります。主な審査項目は７つあり、それぞれに点数をつけていきます。

①商品の味・食べ方の創意工夫
②商品の独創性、新規性
③商品のネーミング、パッケージデザイン
④価格の妥当性
⑤商品の流通性（物流・物販面）
⑥商品開発による地域社会への波及効果及び貢献度
⑦プレゼンテーション審査

審査員には、食品・飲料メーカーや小売業、流通業まで、さまざまな業種の方々が参加しています。試食やプレゼンテーションの評価をふまえ、いろいろな意見が飛び交う審査会議となりました。それぞれの賞も簡単には決まらず、ビジネスの実態に即した生産性、流通性、価格設定、パッケージの使い勝手にまで論点が及び、真剣な話し合いが進められました。

大賞は「函商生コラボだでうめぇ！！北のハンバーグ」、来場者賞は「高校生が考えた！！千葉県産ピーナッツ入りのシューラスク」が輝きました！

大賞（文部科学大臣賞）は、北海道函館商業高等学校の「函商生コラボだでうめぇ！！北のハンバーグ」に決定！審査員の総評が高く、一同絶賛でした。

そして、来場者賞に選ばれたのは千葉商科大学付属高等学校の「高校生が考えた！！千葉県産ピーナッツ入りのシューラスク」！地元の菓子店で端材となったシュークリーム皮の切れ端をラスクに加工した商品です。斎藤は来場者賞のプレゼンターとして登場。受賞校に対して以下のようにコメントしました。

斎藤：DELISH KITCHENは食の課題解決を目標に、「誰でも簡単においしく作れるレシピ」をモットーにレシピ開発に取り組んでおります。私自身レシピ制作に携わりますが、料理を通して家族間の温かなコミュニケーションのきっかけ作りができたらと思っています。今回の開発商品にかける想いの中に「シェアして食べることでコミュニケーションをとってほしい」というフレーズが発表の中にあり、レシピ開発と商品開発は違えど制作者の想いの部分に非常に共感を持ちました。この会場の皆さんにもこの商品にかける想いが伝わり、今回の受賞に繋がったのだと思います。今回は誠におめでとうございます。

とてもレベルの高い高校生たちのプレゼンテーションでしたよね。最後に高校生へのメッセージをお願いします！

斎藤：今回は4年ぶりのリアル開催となり、高校生の熱気に囲まれながら参加してまいりました。各校レベルの高いプレゼン発表に驚きましたし、実際試食をしてどの商品も美味しさはもちろん、完成度の高さに感銘を受けました。実際に学校で学んだことを生かし、商品開発に取り組む活動は素晴らしく、高校生にとっても非常に良い経験になったのではないでしょうか。
審査員から様々な質問や貴重なご意見があったと思いますので、新たな気づきや発見があったかと思います。今回の経験を役立てていただき、さらに素敵な商品作りに期待したいと思います。